帰れないひとびと ミャンマー国境から現場ルポ 小泉大士毎日新聞 2026/6/26 05:01(最終更新 6/26 05:01) 有料記事 2304文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ミャンマー側からタイ側へ小舟で移動する人たち=タイ・メソトで2026年6月1日、久保玲撮影 タイにいることを、ふと忘れそうになる。 タイ北西部メソトの市場には、ミャンマー語があふれていた。氷の上に魚が並び、肉を切る包丁の音が響く。ライチやドラゴンフルーツ、ランブータンを積んだ台の向こうには、下着やサンダル、子ども服、サッカーのユニホームがぶら下がっていた。 ほおに黄土色の伝統化粧品タナカを塗った女性が、買い物袋を提げて通り過ぎた。売る人も、買う人も、多くがミャンマー人に見える。タイ人の店は、市場の隅に押しやられているようだった。 ミャンマーでは2021年のクーデター後、国軍側と民主派の抵抗勢力、少数民族武装勢力などとの戦闘が広がり、内戦状態が続いています。戦闘や弾圧を逃れて国境を越えた人たちは、その後をどう生きているのか。タイ国境の町メソトとその周辺で、故郷を離れた後も続く人々の時間を追いました。連載「帰れないひとびと ミャンマー国境から」の2回目です。 メソトの住民登録人口は約4万3000人。だが、市内や周辺部で暮らすミャンマー人は約30万人とも、それ以上ともいわれる。正式な滞在資格を持たない人や国境を越えて出入りする人も多く、正確な数は分からない。 約30年前から果物を売るミャンマー中部出身の男性(52)は、2021年のクーデター後、ミャンマー人客が「以前とは比べものにならないほど増えた」と話した。 ただ、にぎわいが暮らしの余裕を意味するわけではない。母国に残る家族への送金や家賃など、日々の出費は重い。買い物に回せる金は限られている。「地獄でも天国でもない」 市場から少し足を延ばすと、タイとミャンマーを隔てるモエイ川に出る。 川沿いでは、鉄条網越しに店が並び、タイ側に立つ客が声をかけていた。棚には、ミャンマー側から仕入れたたばこやウイスキー、干し魚が並ぶ。国境に架…この記事は有料記事です。残り1552文字(全文2304文字) ◆海外難民救援金募集 毎日新聞社と毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団は、紛争や災害、貧困などで苦しむ世界の人たちを支援する救援金を募集しています。 ◆連載「帰れないひとびと ミャンマー国境から」 ▽戦火逃れ川辺の教室へ ミャンマー国境 学び続ける子どもたち ▽逃れた先にも「医療の空白」 国境の診療所 命つなぐ橋に ▽「書類」があっても自由ではない 摘発におびえ、茶店を営む姉妹(27日午前5時) ▽元入管職員が「書類」のない避難者に 仮の暮らしは4年に(27日午前5時) ▽「学校」になれない学校 国境の町 戦火逃れた子ども受け入れ(28日午前5時) ▽軍を抜け、徴兵を逃れ その先に日本 タイ国境で学ぶ若者たち(29日午前5時) ▽川の手前で宙づりの日々 食料尽きれば危険地へ(30日午前5時) ▽カヤー州に逃れた避難民 目の前で吹き飛んだ義弟(30日午前5時)【次の記事】逃れた先にも「医療の空白」 国境の診療所 命つなぐ橋に【前の記事】戦火逃れ川辺の教室へ ミャンマー国境 学び続ける子どもたち関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>