帰れないひとびと ミャンマー国境から:戦火逃れ川辺の教室へ ミャンマー国境 学び続ける子どもたち

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帰れないひとびと ミャンマー国境から現場ルポ 小泉大士毎日新聞 2026/6/26 05:00(最終更新 6/26 05:00) 1850文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷タイ国境を流れる川で食器を洗う子ども=ミャンマー・カイン州で2026年6月4日、久保玲撮影写真一覧 細い川の向こう側で、子どもたちが暮らしていた。 タイ北西部ターク県の国境地帯。タイとミャンマーを隔てるモエイ川は、幅10メートルほどしかない。竹を組んだ橋を渡ると、ミャンマー側の小さな学校に着く。 日曜日の朝、賛美歌が聞こえてきた。縦じまの民族衣装をまとった子どもも交じり、最後に「アーメン」と声を合わせる。Advertisement 周囲にはトウモロコシ畑が広がり、のどかな農村のようにも見える。 だが、ここは戦争の災禍に覆われた場所だ。学校名と所在地を伏せることが、取材の条件だった。 ミャンマーでは2021年のクーデター後、国軍側と民主派の抵抗勢力、少数民族武装勢力などとの戦闘が広がり、内戦状態が続いています。戦闘や弾圧を逃れて国境を越えた人たちは、その後をどう生きているのか。タイ国境の町メソトとその周辺で、故郷を離れた後も続く人々の時間を追いました。連載「帰れないひとびと ミャンマー国境から」の1回目です。親元離れ、肩を寄せ合いメソト写真一覧 学校は以前、近くの丘の上にあった。軍用機の音が聞こえると川辺へ逃れ、危険が去ると戻る。そんな避難を繰り返した末、国境ぎりぎりの今の場所へ移った。 子どもたちは、戦闘が続く東部カイン州などから逃れてきた。多くは親元を離れ、ここで寝泊まりしながら学ぶ。レンガ造りの簡素な校舎には、金属製の波板屋根が載る。 昼食後、幼い少女が川辺にしゃがみ込み、皿をすすいでいた。細い腕を伸ばした、そのすぐ先はタイだ。 この学校で教えるノーポーピースさん(36)によると、4歳の幼児から高校生まで、児童・生徒は217人に上る。約2年前は80人ほどだった。内戦が長引く中、教育の場を求めて来る子どもは増え続けているという。 昨年までは、授業を終えた教室で、長椅子を寝床代わりにして眠っていた。児童・生徒が増えたため、いまは教室の後方に高床式の寝泊まり用スペースを増築した。それでも十分な広さはない。夜になると、子どもたちは床に隙間(すきま)なく並び、肩を寄せ合うように眠る。戦闘があれば対岸へ授業を受ける子どもたち=ミャンマー・カイン州で2026年6月4日、久保玲撮影写真一覧 ミャンマーでは2021年2月のクーデター後、各地で国軍と民主派勢力や少数民族武装勢力との戦闘が続く。国軍による学校や病院への空爆も激化している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、国内避難民は約375万人に上る。 カイン州の村から来たノートレサさん(15)も、元の学校を空爆で失った。空爆があった時は休暇中で学校にいなかったが、校舎が焼け、勉強を続けられなくなった。 国境周辺でも、戦闘機やドローンの飛行音に加え、銃声や爆発音が響くことも珍しくない。音が聞こえると、子どもたちは川辺へ下り、そこでじっと待つ。状況が深刻になれば、対岸へ逃れることもある。 「もう慣れてしまいました」 そう話す一方で、怖くなくなったわけではない。音が響くたび、今も心臓は激しく脈打つ。繰り返すうちに、恐怖を抱えたまま過ごすことに慣れてしまった。川を越えても続く「戦争」学校で過ごす子どもたち=ミャンマー・カイン州で2026年5月24日、久保玲撮影写真一覧 教員のノーポーピースさんは、戦闘の音が日常になった子どもたちの心を案じる。それでも親たちは、家や学校を失い、避難を繰り返す中で、せめて教育だけは受けさせたいと子どもを送り出す。 「危機の中で、教育は最後のとりでです」募金用QRコード写真一覧 細い川は、空爆や銃撃から逃れるための境界でもある。越えれば、命の危険からはいったん距離を置ける。だが、タイ側にも安住の地があるわけではない。書類、仕事、住まい、医療、教育――。故郷を離れた後も、暮らしを立て直すには別の困難が待つ。【ターク県で小泉大士】 ◆海外難民救援金募集 毎日新聞社と毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団は、紛争や災害、貧困などで苦しむ世界の人たちを支援する救援金を募集しています。 ◆連載「帰れないひとびと ミャンマー国境から」 ▽川を越えても終わらぬ避難 国境の町メソト 続く仮の暮らし ▽逃れた先にも「医療の空白」 国境の診療所 命つなぐ橋に ▽「書類」があっても自由ではない 摘発におびえ、茶店を営む姉妹(27日午前5時) ▽元入管職員が「書類」のない避難者に 仮の暮らしは4年に(27日午前5時) ▽「学校」になれない学校 国境の町 戦火逃れた子ども受け入れ(28日午前5時) ▽軍を抜け、徴兵を逃れ その先に日本 タイ国境で学ぶ若者たち(29日午前5時) ▽川の手前で宙づりの日々 食料尽きれば危険地へ(30日午前5時) ▽カヤー州に逃れた避難民 目の前で吹き飛んだ義弟(30日午前5時)【次の記事】川を越えても終わらぬ避難 国境の町メソト 続く仮の暮らし関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>