教育のいまインタビュー 竹内麻子毎日新聞 2026/6/28 13:00(最終更新 6/28 13:00) 有料記事 2615文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷高井ホアンさん=埼玉県ふじみ野市で2026年6月17日午後4時16分、竹内麻子撮影 南米出身の母に育てられた作家の高井ホアンさん(31)は「半歩外れた位置にいる」という感覚を抱えながら生きてきました。 ネットの海をさまよい排外主義に触れ、大学時代に戦時中の庶民の反戦的発言などをツイッター(現X)で発信するようになりました。その背景には「反骨精神」があったといいます。【聞き手・竹内麻子】図書室に入り浸る 小学4年ごろから人と違う部分が目立ってきて、いじめられるようになりました。 父は青年海外協力隊として赴任した南米パラグアイで母と出会い、結婚しました。 私自身は埼玉で生まれ育ちましたが、幼少期に母からスペイン語で話しかけられていたため、周囲からすると日本語の発音に違和感があったのかもしれません。 クラスになじめず、教室を抜け出して図書室に入り浸っていました。学年で一番体格が大きく、殴られると殴り返していたこともあり、トラブルメーカーだったと自分自身でも思います。 先生に保健室登校を促され、教室から2、3カ月離れていた時期もあります。それでも、父も私も「子どもは学校に行くべきだ」という意識があって休まずに通っていました。 当時は携帯電話も持っておらず、ほぼ自宅と学校を往復するだけの狭い世界。いろいろなことが思うようにいかず、2年ほどつらい時期を過ごしました。 そんな中で、母と一緒に毎月、群馬県大泉町に南米の食材を買い出しに行くことが救いになっていました。 日系ブラジル人が多く住むこの町は、スペイン語やポルトガル語が飛び交い、上半身裸でくつろぐ男性を見かけたこともありました。「こういう場所もあるんだ。世界は広いんだな」と思いました。部活動必須のルールに違和感 中学に進むといじめはなくなり、友達や先生にも恵まれて、楽しく過ごしていました。 ただ、中学には「部活動に所属しなくてはいけない」というルールがあったのですが、興味のある部活がなく、どこにも入りませんでした。 野球部は「1年生は早く来て球拾いをする」と説明されましたし、どれも楽しそうに見えなかった。 先生からは「どうして入らないのかな」と学期末になるたびに聞かれましたが、内心では「やりたくもないことをなぜやらないといけないのか」「入りさえすれば幽霊部員でもいいのか」と思っていました。 勉強は、理系の科目は苦手でしたが社会科は得意でした。特に好きだったのは歴史です。 幼い頃から夏休みは毎年、岩手県にある父方の実家で過ごしていました。8月になるとテレビで太平洋戦争の特集をやりますよね。祖父母とテレビを見ながら、よく戦時中の話を聞きました。 祖父は志願して海軍航空隊に入ったのですが、身長が180センチ以上と大柄で足も大きかったためサイズの合う軍靴がなく、一旦、家に帰されたそうで、「もう少し戦争が続けば、自分も(敵機に体当たりをする)特攻に行っていただろう」と話していました。 教科書には書いていない、オーラルヒストリー(口述記録)でしか伝えられない歴史があると感じました。カタコトの英語で職質 高校生になると、自宅のパソコンを使ってインターネットでいろいろと調べるようになりました。当時は「ネット右翼」が話題になっていた頃で、自分がいじめられていた時に感じていたような排外主義的な風潮が、社会にも存在することを知りました。 今でも忘れられないのは、学校が休みの日に新宿を1人で歩いていたら、警察官にカタコトの英語で話しかけられたことです。 何が起きたか分からず「え?」と戸惑っていたら、日本語が通じると分かったようでパスポートの提示を求められました。…この記事は有料記事です。残り1139文字(全文2615文字)【前の記事】「差別で夢あきらめないで」本名明かしたブラジル国籍教師の願い関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>