「公益通報」を問う毎日新聞 2026/10/8 11:00(最終更新 10/8 11:00) 有料記事 3163文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷 会社の会議室に呼び出されると、人事部長が待っていた。 「今日から自宅待機を命じます」 田中美香さん(49)=仮名=は2025年9月、紙1枚の自宅待機命令書を受け取り、パソコンや社有の携帯電話の提出も求められた。 「来たか……」 田中さんは懲戒処分を覚悟した。なぜなら、同様に会社の不正を指摘した同僚は首を切られていたから。入社直後に目にした疑惑 この会社は、米軍基地関連施設の建設や改修を手がける「アメリカンエンジニアリングコーポレーション」(AEC)。 米国で設立され、沖縄県宜野湾市に本社を置く。沖縄における米軍基地関連工事の最大手とされる。 田中さんがAECに入社し、東京事業本部に配属されたのは24年10月のことだ。 就職氷河期世代の田中さんはそれまでフリーでイベントの通訳やアナウンサー、翻訳などをして生計を立ててきた。 AECでは英語力を買われ、工事の受注や見積もり、翻訳、通訳を担当した。 ただ、入社直後から不審に感じることがあった。 東京事業本部が請け負っていた米軍横田基地内の米兵向けマンション改修工事の下見に同行すると、日本語の読み書きができない外国人社員が工事に関わっているのを目にした。工事に必要な日本の資格を持っているとは思えなかった。 この現場は資材の発注も雑だった。通常ならパイプ一つでも現場がサイズを指定するが、田中さんに工事図面を示して「この部分に必要なものを」と発注を丸投げすることがたびたびあった。心通わせた契約社員の同僚 「しっかりした人はいないの?」 就職で苦労した経験もあって、ずさんな仕事ぶりを許せなかった。 そんな田中さんと同じ思いを抱く同僚女性がいた。 当時20代だった契約社員のAさん。田中さんより社歴が長く、横田基地の工事現場で通訳コーディネーターをしていた。 Aさんは真面目にやっているのに、現場から嫌がらせをされているように見えた。 Aさんが田中さんの前任者だったこともあり、東京事業本部に顔を出すたびに愚痴を聞く間柄になった。 そのうちAさんから、東京事業本部では工事を請け負う手続きに必要な施工管理技士の資格を持たない社員を工事に関わらせていると明かされた。 書類には資格者の名前を書いていたが、実際には工事に関わっていなかったり、既に退職したりしていたとも聞いた。Aさんに役員を紹介したが…… 「この問題を誰に通報すればいいでしょうか」 Aさんは内部告発を決意する。相談を受けた田中さんに一人の顔が浮かんだ。沖縄の本社に勤める米国人の役員だ。 東京事業本部に出張してくるたびに田中さんに声を掛け、社内事情を聞いてくる。英語が堪能な田中さんに目を掛けているようだった。 この役員なら何とかしてくれると信じ、Aさんに紹介した。 しかし、結果は裏目に出た。…この記事は有料記事です。残り2005文字(全文3163文字) 公益通報に関するご意見・情報をお寄せください(t.shakaibu@mainichi.co.jp)。情報提供フォーム「つながる毎日新聞」Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】2週間悩み罪告白で有罪も 「組織的な関与」認めぬ古巣にため息関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>