インタビュー2026年10月13日 9時01分有料記事聞き手・宮坂奈津 いつでも通れると思っていた場所に、ある日、コンクリートブロックが並べられた。大阪駅前のスペースをめぐる議論では、公共空間を誰もが使えることと、安全を守ることの両立が問われた。公共空間とはどのような場所なのか。山本圭・立命館大教授(現代政治理論)に聞いた。書店で開かれたトークイベントに登壇した山本圭・立命館大教授=2026年10月2日午後7時55分、京都市左京区、宮坂奈津撮影 ――そもそも、「公共」とは何でしょうか。 2022年から、高校の必修科目にもなりました。平たく言えば「みんなにかかわる事柄」ですが、細かくみるといくつかの意味にわけることができます。 齋藤純一さんの「公共性」(岩波書店)での整理が有名ですが、公共には国や行政がすること(official)や、人々に共通すること(common)に加え、公園や公衆トイレなどのようにすべての人に開かれている(open)、といった意味があるとされます。 難しいのは、三つのうちどの部分が前に出てくるかが、場面によって異なることです。地域によっても異なります。日本ではofficialの側面が想像されやすいのに対し、ヨーロッパではopenのニュアンスが強い。一筋縄ではいかないところに、公共という概念の難しさがあります。 ――大阪駅前の公共空間に大阪市が並べたブロックをめぐっては、「危険だ」という声やホームレスの滞在や人の立ち入りを妨げる「排除アート」ではないか、という指摘がありました。市は「立ち入り禁止区域として管理していて、安全性の担保と不法利用対策だった」と説明しています。大阪市がJR大阪駅前に整備した、れんが状のブロックが並べられたスペース=2026年7月24日午後5時44分、大阪市北区、宮坂奈津撮影 ここでは二つの見方が衝突しています。公共空間なのだから勝手に使ってはいけないとするか、みんなの空間なのだから誰でも自由に使ってよいと見るか。 commonの空間を、安全性を理由にofficialが管理しようとしたのに対し、公共空間はopenであるべきだと考える人たちから批判の声があがったわけです。 ただ、今回のドタバタにはよい側面もあったと思います。 ――なぜでしょうか…この記事を書いた人宮坂奈津ネットワーク報道本部専門・関心分野民主主義、北欧関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月13日 (火)ノーベル経済学賞に米2氏小中学校の多目的トイレ不足新宿区で住宅地の民泊禁止へ10月12日 (月)サウジ空港攻撃 12人死亡マンジャロ用いた減量に警鐘EVの国内販売 2.5倍に10月11日 (日)トランプ政権 ICCに制裁西山朋佳白玲が将棋棋士資格犬猫の殺処分、10年で9割減10月10日 (土)ナビ・ピレイ氏に平和賞消費減税 法案を閣議決定給食調理室にエアコン格差トップニューストップページへ簗農相の予算カット発言なぜダメ?憲法「国民を差別してはならない」6:00黙秘していたら、刑事が勝手に「自白」を作文した 調書を見た上司は6:00九州新幹線が全線運転見合わせ、午後から再開見込み 電力設備確認7:02米当局が民主オマル氏の家宅捜索、初の女性イスラム議員 選挙目前に6:24ノーベル平和賞のピレイ氏がICCを訪問 職員を激励「勇気が力に」3:49AI元年、万博のレガシーは「屈強な万博民」 落合陽一さんが語る6:00