深掘り2026年10月13日 6時00分有料記事黒田早織梶原阿貴さんのコメント佐賀県警の捜査官が勝手に作文した男性の「供述調書」の一部。男性の弁護団が提供し、9月8日のシンポジウムで資料として配布された=黒田早織撮影 取り調べで何も話していないのに、目の前の警察官が突然、勝手に「供述調書」を書き始めた――。 身に覚えのない窃盗の疑いで逮捕され、警察の取り調べを受けた男性は、こんな衝撃的な経験をした。そこに書かれた内容とは。男性の話や裁判の資料などから経緯をたどる。 佐賀県に住む30代の男性は2021年1月末、知人が起こした信号機の窃盗事件の共犯者として逮捕され、警察による取り調べを受けた。 男性は事件に関わっていなかった。だが、事実を正確に話そうとしても、逮捕されているとスマホも手帳も見られない。国選弁護人の出口聡一郎弁護士から「黙秘」するよう指示され、事件のことは一切話さないようにした。 だが、取り調べを担当する刑事からは、繰り返し自白を促された。 「取り調べの内容をまとめた『供述調書』を作らないといけない」 「話せば、立件もなるべくせんどこうかな。俺はエースだからある程度の権限はある」 「俺にしゃべらないなんてプライドが許さない」目の前で始まった「作文」 逮捕されて5日目。「事件」は起きた。 男性が夜の食事を終えて取調室に戻ると、机の上に、白紙の供述調書が置かれていた。 「俺がうまく終わらせたる」…この記事を書いた人黒田早織東京社会部|裁判担当専門・関心分野司法、ジェンダー、中国、精神医療・ケア関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月13日 (火)ノーベル経済学賞に米2氏小中学校の多目的トイレ不足新宿区で住宅地の民泊禁止へ10月12日 (月)サウジ空港攻撃 12人死亡マンジャロ用いた減量に警鐘EVの国内販売 2.5倍に10月11日 (日)トランプ政権 ICCに制裁西山朋佳白玲が将棋棋士資格犬猫の殺処分、10年で9割減10月10日 (土)ナビ・ピレイ氏に平和賞消費減税 法案を閣議決定給食調理室にエアコン格差トップニューストップページへノーベル経済学賞に米経済学者2氏 景気安定化政策の理論的基盤築く20:01簗農相の予算カット発言なぜダメ?憲法「国民を差別してはならない」6:00AI元年、万博のレガシーは「屈強な万博民」 落合陽一さんが語る6:00九州新幹線が全線運転見合わせ パンタグラフの異常で安全確認23:33ドーピング容認大会、異形「世界記録」 ボーナス1.6億円の舞台裏6:00超富裕層の金融資産は庶民の71倍 でも深刻なのは「格差」ではない9:01