深掘り 千葉紀和毎日新聞 2026/10/10 16:00(最終更新 10/10 16:00) 有料記事 2924文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷東京・多摩動物公園で親しまれていた3歳の雌ライオン「ムギ」=東京動物園協会提供 この夏、動物園で生き物の死が目立った。年々厳しさを増す酷暑である。はるばる異国からやって来た猛獣や珍獣たちもつらそうだ。世代を問わず愛される空間だが、仮想現実(VR)技術も進化している。動物園の存在意義とは。飼育や展示はどうあるべきか。今年誕生した「動物園学会」会長の村田浩一さん(74)と考えた。飼育環境に海外から批判 驚いた人も多いのでは。東京・多摩動物公園で7月28日~8月2日、飼育中のライオンの雌3頭(3~15歳)が相次いで死んだ。いずれも脱水や多臓器不全が解剖で確認された。担当者によると、同園がライオンの飼育を始めた1964年以降、初の事態とみられる。 国内各地の動物園で近年、酷暑が一因とされるペンギンやアシカなどの死が報じられている。でも、アフリカで暮らす猛獣は暑さに強そうだが……。 「いやいや、日本のような蒸し暑さは現地にないし、ライオンは夜間行動する動物ですから」。こう語り始めた村田さん。よこはま動物園ズーラシア(横浜市)の名物園長で知られる人だ。実際の死因は外部からは分からず、特定施設の問題でもないと断った上で続けた。 「動物福祉をはじめ、日本の動物園の取り組みは欧米の先進的施設に比べ10~20年のビハインド(遅れ)があります。だから学会が必要なのです」 どういうことか。真意を知るため、まず歴史をたどろう。 人が珍しい動物を集める場は古代メソポタミアの時代からあったとされる。中世には欧州の王侯貴族がコレクションによって富や権力を誇示した。近代動物園の先駆けは200年前に誕生した英国のロンドン動物園だ。動物学協会が運営し、単なる見せ物ではなく科学的知見が取り入れられた。 日本は半世紀以上遅れて1882年、東京に上野動物園が開園した。だが、「近代化の中で青少年教育や慰楽が主目的とされ、学術的基盤は弱かった」と村田さんは言う。 環境保護や動物の権利の考えが広がるにつれ、欧米では動物園のありように厳しい目が注がれた。飼育環境改善を要求する「ズーチェック」運動も起き、議論を通して動物園側も質を高めてきた。日本にも波及はしたものの認識の差は広がり、2015年に東京・井の頭自然文化園のアジアゾウ「はな子」を巡り象徴的騒動が起きた。 終戦後に来日して長年親しまれたアイドル的存在だったが、…この記事は有料記事です。残り1963文字(全文2924文字)Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>