毎日新聞 2026/10/11 09:00(最終更新 10/11 09:00) 有料記事 1951文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷息子のいじめ自殺に関する文書や「いじめ防止対策推進法」に関係する書籍を読み返す父親。びっしりと付箋がついている=大津市で2026年10月4日午後2時36分、岸桂子撮影 息子の死の教訓は生かされているのか――。大津市で同級生からいじめを受けた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自ら命を絶ってから、11日で15年になる。この間も同様の悲劇は各地で起き、その度に生徒の父親(61)は歯がゆさを感じてきた。「いじめを傍観することは、凶器を振り回す人間を傍観するのと同じことです」。大きく変わったようには見えない学校現場を変えるため、繰り返し求めていることがある。 <主な内容> ・息子が「作った」法律 ・変わらない学校の体質 ・法改正の行方は ・守るべきは誰なのか「息子が作った法律」 複数の同級生から暴行されるなどのいじめを受けていた生徒は2011年10月11日に自殺した。市の第三者調査委員会は13年1月に出した報告書で、いじめとの因果関係を認定。その上で指摘したのが、学校側の不適切な対応の数々だった。 いじめ行為は複数の生徒が目撃し、担任に伝えていたが、担任は「けんか」と判断。教員会議で一部からいじめを疑う声が出ても、顧みられなかった。「教員たちがもう少し子どもたちの声に耳を傾け一歩踏み込んで状況の把握に努めておれば、と悔やまれる」。報告書はそう記している。 こうした反省の下、13年9月に施行されたのが「いじめ防止対策推進法」だ。いじめの早期発見や防止に向け、教員らによる対策チームの設置を学校の責務として明記。いじめによる長期欠席などの疑いがあれば「重大事態」と位置づけ、「事実関係を明確にするための調査」を義務づけた。 「今生きている子どもたちをいじめから守るため、息子が作った法律です。息子の生まれ変わりだと思っています」。父親はこう語る。変わりきらない学校の体質 施行から13年。文部科学省によると、24年度の小中高と特別支援学校でのいじめの認知件数は過去最多の約77万件で、法施行前の12年度の4倍近くに上った。積極的に被害を捉えようとする意識は広がっているとみられるが、生徒がいじめを苦に命を絶つ事態は今も防げていない。 北海道旭川市では21年、いじめを受けていた中学2年の女子生徒が自殺した。生徒は中学1年の時にも自殺を図ったが、学校や市教委は「いじめと認知するまでには至らない」としていた。市教委が重大事態と認定したのは、生徒の死後だった。 22年には大阪府門真市で中学3年の男子生徒が自殺。市の第三者委は同級生らによるSNSでの中傷などをいじめと判断し、自殺との因果関係を認めた。生徒らからの相談や校内アンケートでいじめをうかがわせる記述があったのに学校は対応を怠ったとして、第三者委は「被害者支援や危機管理の視点が欠けていた」と批判した。 いじめ自殺は1980年代から社会問題化したと言われる。関連書籍などに目を通してきた父親は、学校の体質はこの頃から根本的に変わっていないように感じる。「いじめを『私事』(生徒間のプライベートな問題)として捉える学校関係者は今も少なくないと思います」望まれる法改正、しかし… 推進法はかねて実効性の乏しさ…この記事は有料記事です。残り699文字(全文1951文字)Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>