朝日新聞連載ハンセン病 残された記憶 埋もれた記録記事深掘り2026年5月28日 5時00分有料記事田辺拓也 1915年から90年代まで、国はハンセン病の患者に対して、本人の意思にかかわらず生殖能力を奪う手術などを行っていました。この記事のポイント①なにが起きたのか②どうして起きたのか③なぜ被害は広がったのか④同じ被害、補償された人とされなかった人⑤補償を受けられない理由⑥被害の数はどのくらい? 責任を認めた国は2025年、被害者に補償金を支払う仕組みを整えました。しかし、同じような被害でも手術した時期によっては、補償金を受け取れない人がいます。 どうしてでしょうか。経緯と課題を整理します。補償金の申請が認められるか分からない、北野貞晴さん。1947年に断種手術された=2026年4月5日午後、大阪市内、田辺拓也撮影①なにが起きたのか ハンセン病の患者に、子どもを生ませないようにする手術が行われていました。具体的には、精管などを縛る断種手術や、妊娠を中断させる中絶手術などです。 ハンセン病は「らい菌」と呼ばれる菌が増殖し、皮膚や末梢神経を侵す病気です。顔や指先など衣服から出ている部分に症状が出やすいため、人目につきやすく、偏見や差別にさらされました。 当時、ハンセン病患者らは社会と切り離された「療養所」という施設で暮らしていました。 そこでは「結婚したいなら、子どもができないようにする手術を受ける」という運用がありました。 患者たちは療養所で弱い立場にあったので、医師の言うことを断れませんでした。結婚を望む患者たちは受け入れるしかありませんでした。 これらの手術は1915年に始まりました。当時の法律で、同意なく身体を傷つける手術は違法でした。1948年に「旧優生保護法」という法律ができると、それらの手術は合法化されました。②どうして起きたのか ハンセン病は感染力が弱く、遺伝もしない病気です。しかし、当時の社会では「感染力が強い、恐ろしい病気」という間違った理解が広がっていました。そして、ハンセン病患者を療養所に隔離して一生を終えさせることで、病気を無くそうとしました。 こうした理由から、患者らが…この記事を書いた人田辺拓也映像報道部専門・関心分野ハンセン病、写真関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月28日 (木)国家情報会議の新設法が成立給付付き税額控除、大枠判明フェルメール展、大阪開催へ5月27日 (水)巨人・阿部慎之助監督が辞任ローマ教皇、AIの指針発表国内最悪の汚染 処理完了へ5月26日 (火)コンビニ「生みの親」死去ホルムズ通過、出光丸が到着目線ずれる「内斜視」増加5月25日 (月)カンヌ 岡本多緒さんに女優賞郵便料金の値上げ検討GW中の山岳遭難、147件トップニューストップページへ中道・小川氏、公明の先行合流「あり得る」 立憲は「腰引けている」21:29再審法案、検察抗告に「抜け穴」 法務省、自民の事前審査で説明せず22:18給付付き税額控除、誰にいくら給付する? 各試算で見えるイメージは19:07「検察なめんな」取り調べで暴言疑いの特捜検事、無罪主張の方針21:37万博と政権入りが転機に 大阪都構想、3回目の住民投票へ議論号砲22:00ラオスの洞窟に1週間、5人生存 かつてタイで活躍した救助隊が確認23:00