平野啓一郎:英語のうまさとは 平野啓一郎さんが大切にしたい雑多な発音

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平野啓一郎さん「リアルトーク in NY」毎日新聞 2026/5/24 08:00(最終更新 5/24 08:00) 有料記事 2210文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷国連本部の国連総会議場=米ニューヨークで2026年5月、平野啓一郎さん撮影 日本で「あの人は英語が上手(うま)い」と言われる時、大抵の評価ポイントは、発音である。二人の日本人英語話者がいて、一方は話の中身は空っぽだが、発音がネイティヴ並であり、もう一方はかなり込み入った内容を、強い日本人訛(なま)りで話したとして、どちらが英語が達者かと問うたなら、前者という人が多いのではないか。 しかし、英語話者は何もイギリス人やアメリカ人だけでなく、フィリピン人もシンガポール人もインド人もナイジェリア人も英語を話すのであり、更に言えば、英語が結局、世界共通語であることは否定できない。 米ニューヨークで暮らす小説家、平野啓一郎さんが毎月、現地での体験や思索をつづる「リアルトークinNY」。 今月は、さまざまな場面における英語の発音とその巧拙について平野さんが読み解きます。 (毎日新聞では5月26日朝刊に掲載) 例えば、スロヴェニアの哲学者スラヴォイ・ジジェクの英語には、独特の強烈なアクセントがあるが、しかし、マシンガンのような早口で、資本主義やラカンの精神分析について論じる彼の英語を、ヘタだというのは不当であろう。 日本人が、英語のネイティヴでもないくせに、アクセントの強い英語を話す人を、何となくバカにしているのは、一つに、よく聞き取れないことの劣等感による、心理的な防御反応であろう。ごった煮の英語 私自身の英語はと言うと、勿論(もちろん)、日本語訛りで、ニューヨーカーが日常的に喋(しゃべ)っているのを聞いて、なるほど、そう言うのかと手本にしている。しかし、一口にニューヨーカーと言っても、出身地はバラバラであり、恐らくごった煮のような英語になっている。京都に住んでいた時も、私の言葉は、関西一円の様々な場所から来ている学生の方言が混ざっていて、どこの出身の関西人に聞いても、違和感があると言われていた。 日本語に関しては、私は自分の言葉に融(と)け込んでいる北九州弁や関西弁、東京弁、外国語の影響を、私という人間の雑多な来歴として、今では出来るだけそのままにしておきたいと思っている。英語に関しても、出来れば強い日本語訛りを残しつつ、立て板に水のように話せるようになりたいのだが、それはそれで案外難しいことである。 上記のような理由から、私は、日本人の英語のアクセントを論(あげつら)うことには賛成できないし、発音をフェティッシュに特権化してしまうことにも反対である。 逆の立場で考えてみなければならない。私たちは、外国人が日本語を日本人のように話せない時、それをバカにするだろうか? 大半は、勉強して、話そうとしていること自体に一種の感動を覚えるだ…この記事は有料記事です。残り1118文字(全文2210文字)【前の記事】「エプスティン事件」のモヤモヤ 平野啓一郎さんはどう読み解く?関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>