2026年5月26日 10時03分黒田早織東京大学医学部付属病院=2025年11月、東京都文京区本郷7丁目 東大大学院医学系研究科での共同研究をめぐり、元教授らを風俗店などで接待するために計約380万円を払ったとして、贈賄罪に問われた引地功一被告(52)の判決が26日、東京地裁であった。池上弘裁判官は、懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年2カ月)を言い渡した。 引地被告の起訴内容は、一般社団法人日本化粧品協会の代表理事だった23年~24年、共同研究の実施の見返りとして、東大院元教授の佐藤伸一被告(62)=収賄罪で起訴=らに対し、都内の高級クラブやソープランドで計約380万円分の接待をしたというもの。 化粧品の開発や研究を行っていた引地被告は、大麻草由来で依存性のない成分「カンナビジオール(CBD)」の有効性を明らかにするため、共同研究を佐藤被告側に打診した。東大医学部付属病院の皮膚科長だった佐藤被告は、共同研究の実施を実質的に決める権限を持っていたという。 検察側の冒頭陳述によると、引地被告は共同研究の実施前の23年2月、佐藤被告らから「腹を割って話し合いたい」などと言われて会食の場を設け、飲食代金約15万円を支払い、その後も飲食店や高級クラブで接待を続けた。佐藤被告に「クラブではキスもできないし手も握れない」などと言われた後は、ソープランドでの接待もした。 24年8月になり、共同研究に基づく化粧品販売の収益を上げる見通しが立っていないことに佐藤被告が腹を立て、引地被告に「早く利益出してよ」「化粧品が売れなかったら金もってこいよ」「まじで殺すよ」などと発言したという。引地被告が恐喝未遂疑いの被害を警察に届け出たことで、汚職事件が発覚した。 裁判で、引地被告は起訴内容を認めたが「自発的な利益供与ではなく、佐藤被告らから暗黙の強要があった」と主張。共同研究に関しては佐藤被告に強大な権限があったとして、「機嫌を損ねれば研究が白紙になると恐怖を覚え、求めに応じるまま接待した」などと述べた。この記事を書いた人黒田早織東京社会部|裁判担当専門・関心分野司法、在日外国人、ジェンダー、精神医療・ケア関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月26日 (火)コンビニ「生みの親」死去ホルムズ通過、出光丸が到着目線ずれる「内斜視」増加5月25日 (月)カンヌ 岡本多緒さんに女優賞郵便料金の値上げ検討GW中の山岳遭難、147件5月24日 (日)NPT、成果文書採択できず皇族数確保の議論 当事者は忍び寄る「肥料クライシス」5月23日 (土)辺野古の平和学習「不適切」ナフサ不足でラベルレス米「しょまりん」現役復帰へトップニューストップページへレオ14世が重ねるAIの進展と産業革命 135年前の文書が示す道6:00巨人・阿部慎之助監督、長女への暴行容疑で任意捜査 球団が処分検討0:25日本の対外純資産、中国に抜かれ世界3位 25年末、561兆円9:04国内最悪のダイオキシン汚染、30年越しで処理完了へ 地下へ搬入9:3382%値上がり、家電で指数激減も 物価の30年 全国で注目は群馬7:00町長が「時短育休」を続ける意味は 子連れで公務も「一緒でいいね」6:00