朝日新聞記事2026年5月26日 10時59分島崎恵茉 中嶋周平【動画】17日午前5時ごろ、親子2人の遺体が見つかった現場近くの防犯カメラには、県警が公表した映像に映る大山賢二容疑者と似た服装の人物が映っていた=住民提供事件現場近くの防犯カメラの17日午前5時ごろの映像。兵庫県警が公表した大山賢二容疑者に似た服装の人物が映っていた=住民提供 兵庫県たつの市の民家で住人の田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)の遺体が見つかった事件で、事件発覚前に警察官が県内の高砂市で大山賢二容疑者(42)に職務質問をした際、大山容疑者がスマートフォンなどを持たず、所持金も500円余りだったことが、捜査関係者への取材でわかった。 県警は、千尋さんへの殺人容疑で公開手配している大山容疑者の行方を追うとともに、大山容疑者が過去に暮らしていた澄恵さん方の南隣の家の家宅捜索と現場検証を進めている。 この家は現在、空き家となっているが、県警は大山容疑者に関する資料や物品のほか、大山容疑者が最近出入りした形跡がないかを確認し、殺害された2人との接点などを調べている。 県警によると、澄恵さんと千尋さんの遺体が見つかったのは19日。司法解剖の結果、13日ごろに刃物で首や体を複数回刺されて殺害されたと判断された。 県警は現場の遺留物の鑑定などを経て、23日に千尋さんに対する殺人容疑で大山容疑者の逮捕状を取り、所在がわからないことなどから、24日に公開手配した。 この間の16日午後10時20分ごろ、大山容疑者は現場から約30キロ離れた高砂市内の歩道で寝ているところを高砂署員に職務質問された。 その際、大山容疑者が「人を殺した」「たつの」などと述べたため、署員は事情を詳しく聴くため署に任意同行した。 だが、大山容疑者は相手や日時など具体的なことは語らず、血の付いた刃物や衣服など事件に関与したことをうかがわせる物も持っていなかった。 こうした状況などから、高砂署は信憑(しんぴょう)性が低いと判断し、大山容疑者を過去に住んでいた澄恵さん方の南隣の家の近くまで車で送り届けたという。 捜査関係者によると、このときの大山容疑者の所持金は550円で、スマートフォンやキャッシュカード、身分証明書は持っていなかったという。造園業の父の手伝いも 県警が家宅捜索などを進めている大山容疑者の元自宅は2階建て。近隣住民らによると、大山容疑者は過去に造園業を営む父らと暮らし、父の仕事を手伝うこともあったという。 県警は約10年前に大山容疑者が住んでいたことを確認しているが、大山容疑者は父の死後に家を出て、その後は祖母が昨年ごろまで暮らしていたという。 父と親しかったという地元の男性は、大山容疑者について「まじめでおとなしい子。周りからは『けんちゃん』と呼ばれていた」と振り返る。最後に会ったのは父の葬儀のときだったという。 大山容疑者の行方は26日朝の時点でわかっておらず、県警が引き続き足取りを調べている。この記事を書いた人中嶋周平神戸総局専門・関心分野格差、貧困関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月26日 (火)コンビニ「生みの親」死去ホルムズ通過、出光丸が到着目線ずれる「内斜視」増加5月25日 (月)カンヌ 岡本多緒さんに女優賞郵便料金の値上げ検討GW中の山岳遭難、147件5月24日 (日)NPT、成果文書採択できず皇族数確保の議論 当事者は忍び寄る「肥料クライシス」5月23日 (土)辺野古の平和学習「不適切」ナフサ不足でラベルレス米「しょまりん」現役復帰へトップニューストップページへ巨人・阿部慎之助監督、長女への暴行容疑で任意捜査 球団が処分検討0:25暴行容疑の阿部慎之助・巨人監督 識者が思い出す14年前の出来事11:06日本の対外純資産、中国に抜かれ世界3位 25年末、561兆円9:04国内最悪のダイオキシン汚染、30年越しで処理完了へ 地下へ搬入11:24本の情報誌「ダ・ヴィンチ」休刊へ 「紙媒体としての役割に区切り」11:0982%値上がり、家電で指数激減も 物価の30年 全国で注目は群馬7:00