インタビュー2026年5月25日 6時00分有料記事奥村智司映画監督の是枝裕和さん=2026年3月30日午後0時44分、東京都渋谷区、関田航撮影 水俣病が公式に確認されてから70年が経った。「産官学」の癒着、地方が負担を強いられる構図、忘れられる加害――。「公害の原点」は今に通じる数々の問題をはらむ。水俣病に関するドキュメンタリーが表現者としての原点にある、という映画監督の是枝裕和さんに話を聞いた。 ――公害を扱った番組を過去に制作されています。 「『公害はどこへ行った…』(1992年)というテレビドキュメンタリーで、川崎製鉄千葉製鉄所の周辺住民が大気汚染の被害を訴えた裁判をめぐる話です。企業城下町で、その企業に対して声を上げるのは相当の覚悟が要る。住民の間でも白い目を向けられます。同じ状況は至るところで見られますが、その最たるものが水俣病だったのではないでしょうか」 「水俣の町を支えていた原因企業チッソの工場が製造する塩化ビニルなどは高度経済成長に必要だった。チッソがなくなると大変、という世論がつくられ、町が立ち行かなくなる弱みにつけ込まれ、地元は被害に目をつぶらされました」僕は「加害」の当事者です 「福島の原発事故の後、計画停電というのがありましたよね。原発がなくなると大変だと危機感をあおって、脱原発の流れに向かないようにする誘導に感じました。水俣病の時と似た構図が繰り返されていると思いました」 ――水俣病は1956年に公…この記事を書いた人奥村智司西部報道センター|論説委員補佐専門・関心分野安全保障/エネルギー/水俣病/カネミ油症関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月25日 (月)カンヌ 岡本多緒さんに女優賞郵便料金の値上げ検討GW中の山岳遭難、147件5月24日 (日)NPT、成果文書採択できず皇族数確保の議論 当事者は忍び寄る「肥料クライシス」5月23日 (土)辺野古の平和学習「不適切」ナフサ不足でラベルレス米「しょまりん」現役復帰へ5月22日 (金)最年少の女性市長 産休取得へ中国漁船 東シナ海で「壁」作る自民党「国力研究会」初会合トップニューストップページへ兵庫の母娘遺体、42歳男を公開手配 10年前隣に居住、娘殺害容疑21:01日本赤十字元社長の近衛忠煇さん死去、87歳 祖父、実兄は元首相20:15是枝裕和監督、デビュー作で向き合った水俣病 今見つめる公害の構造6:00日本人女性初のGI制覇 「パパっ子」今村聖奈がオークスに感じた縁22:59米国・イラン、合意へ「最終調整」 ホルムズ海峡「開放」で温度差も17:41「危険警報」新設、運用の変更… 新しい防災気象情報、対応急ぐ現場5:00