高度成長という「復讐戦」、水俣病は先送りされた 保阪正康さん

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インタビュー2026年5月25日 6時00分有料記事インタビューに答える保阪正康さん=2026年4月27日午後3時29分、東京・築地、相場郁朗撮影 「公害の原点」と呼ばれる水俣病は、列島が高度成長に沸く中で発生し、未曽有の被害をもたらした。「経済の時代」の過ちの背景にあったものは何か。日本の近現代史を研究するノンフィクション作家の保阪正康さんに話を聞いた。 ――専門の昭和史研究で、水俣病を始めとする公害の問題をどうとらえていますか。 「私たちの国は、昭和の時代に二つの実験をやったように思います。一つは、1931年の満州事変から戦争に突き進んで敗戦に至るまで。もう一つは戦後の60~74年、池田勇人首相が『所得倍増』を打ち出して高度経済成長を推し進め、オイルショックで急停止するまでの時代のことです」二つの「14年」 「同じ14年間で、国を破局に導き、かたや世界第2位の経済大国に駆け上がった。ポジとネガとも言える『相似形』の時代についてずっと考えてきました」 ――何が見えてきましたか。 「ひとたび目標を設定すると、そこへ向かって直線的に一心不乱に走り続ける国民性です」 「短期間で国を劇的に変えるエネルギーを発揮する一方、そのプロセスで発生した問題や障害は見て見ぬふりをする。将来にどう跳ね返ってくるかは考えない。二つの時代にはそのような共通点があります」 「水俣病や四日市ぜんそくなど全国で続発した公害は、急激な経済成長のもたらす副作用でした。そして、『経済の時代』に先送りされた典型的な問題です」経済官僚が踏んだ二の轍 ――誰が「先送り」したのでしょうか。 「高度成長を取り仕切った官…関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月25日 (月)カンヌ 岡本多緒さんに女優賞郵便料金の値上げ検討GW中の山岳遭難、147件5月24日 (日)NPT、成果文書採択できず皇族数確保の議論 当事者は忍び寄る「肥料クライシス」5月23日 (土)辺野古の平和学習「不適切」ナフサ不足でラベルレス米「しょまりん」現役復帰へ5月22日 (金)最年少の女性市長 産休取得へ中国漁船 東シナ海で「壁」作る自民党「国力研究会」初会合トップニューストップページへ兵庫の母娘遺体、42歳男を公開手配 10年前隣に居住、娘殺害容疑21:01日本赤十字元社長の近衛忠煇さん死去、87歳 祖父、実兄は元首相20:15是枝裕和監督、デビュー作で向き合った水俣病 今見つめる公害の構造6:00日本人女性初のGI制覇 「パパっ子」今村聖奈がオークスに感じた縁22:59米国・イラン、合意へ「最終調整」 ホルムズ海峡「開放」で温度差も17:41「危険警報」新設、運用の変更… 新しい防災気象情報、対応急ぐ現場5:00