「おごりがあった」世論を見誤った法務・検察 再審法案の攻防51日

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朝日新聞記事深掘り2026年5月25日 17時15分有料記事二階堂友紀 鈴木春香 高橋杏璃再審制度を見直す政府法案を審査した自民党の部会。法務省の幹部ら(右手奥)は、自民党議員らと向かい合って座り、質問に対して答弁した=2026年5月7日午後2時3分、東京・永田町の党本部、二階堂友紀撮影 刑事裁判をやり直す再審制度の見直し案が、法制審議会(法相の諮問機関)でまとまったのは、今年2月のことだ。 通常の刑事裁判で提出されないまま、検察や警察が保管している証拠がなかなか開示されない。再審開始決定が出ても、検察の不服申し立て(抗告)で審理が長引く。この二つをいかに改善するかが注目されていた。 しかし、政府法案のもとになる法制審案では、証拠開示の範囲が限定され、検察の抗告禁止が見送られた。「冤罪(えんざい)被害者の救済に背を向けた改悪だ」と批判された。 政府が法案を国会に提出する前には、自民党の事前審査で了承を得る手続きがある。審査のための部会は通常は数回以内で終わり、法案が修正されることはない。法務省幹部らは当初、「法制審の答申は変えられない」「最後は押し切ればいい」と語っていた。 ところが、3月下旬に始まった自民党の部会はいつもと違う様相を呈した。多い時には数十人が出席し、法務省幹部らと向き合った。法制審の議事録や法律の逐条解説を広げる議員もいた。 部会は非公開で行われたが、取材によると、議員からは法務・検察への不信が噴き出した。 「問題の本質は法務・検察が自分たちの過ちを認めないところにある」 「反省がないから、てんで違う方向に行った法律を作っている」 「法制審に法務・検察の意向に沿った結論を出させて、自民党を押し切ろうとしている」 部会は5月13日まで計11回、30時間超に及んだ。法務省は3度にわたり法案を修正。法務・検察にとっては想定を超える譲歩となり、一方で冤罪被害者の救済には一歩前進した内容となった。 部会の了承を得た後、法務省の最高幹部は朝日新聞の取材に言った。 「世論と乖離(かいり)していた。おごりがあった」 法務・検察はなにを見誤ったのか。再審制度を見直す政府法案の国会審議を前に、法務・検察vs.自民党の攻防の舞台裏を検証します。法務・検察、三つの「誤算」 再審制度を見直す刑事訴訟法…この記事を書いた人二階堂友紀東京社会部|法務省担当専門・関心分野法と政治と社会 人権 多様性高橋杏璃政治部|自民党の政策など専門・関心分野国内政治、外交安全保障関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月25日 (月)カンヌ 岡本多緒さんに女優賞郵便料金の値上げ検討GW中の山岳遭難、147件5月24日 (日)NPT、成果文書採択できず皇族数確保の議論 当事者は忍び寄る「肥料クライシス」5月23日 (土)辺野古の平和学習「不適切」ナフサ不足でラベルレス米「しょまりん」現役復帰へ5月22日 (金)最年少の女性市長 産休取得へ中国漁船 東シナ海で「壁」作る自民党「国力研究会」初会合トップニューストップページへ異臭騒ぎの銀座「出ないとやばい」 鼻をつくにおい、せきこむ人も15:50「おごりがあった」世論を見誤った法務・検察 再審法案の攻防51日17:15警察官に「殺した」「たつの」 公開手配の容疑者、別の家の前にも?16:24万引きで18回目の有罪、持ち家も貯金もあるのに 77歳女性の謎7:00セブン生んだ鈴木敏文さん 「中途半端に挑戦しない」信念貫いた生涯14:39メロン生産27年首位なのに… 「イバラキング」で高級感高める秘策16:00