40周年の路上観察 都市の新しい楽しみ方広めた「学会」と京都

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毎日新聞 2026/5/26 13:15(最終更新 5/26 13:15) 有料記事 2306文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷路上観察学会の(左から)藤森照信さん、南伸坊さん、赤瀬川原平さん、松田哲夫さん、林丈二さん=2002年、京都の三条大橋で路上観察学会事務局撮影・提供 日本学術会議に登録されているわけではないが、探究対象は極めて奥深い。「路上観察学会」が1986年の結成から40周年を迎える。下水道など生活インフラや建物の付属物、貼り紙などを「物件」と面白がって鑑賞する。都市を歩く新しい楽しみ方を世に広めた画期的な「学会」は京都と深く関わっている。 会員たちがモーニング姿で集まり、東京の学士会館で開いた86年6月10日の「発会式」が伝説的に知られるが、その4カ月前――。美術家で小説家の赤瀬川原平さん(1937~2014年)▽建築史家の藤森照信さん(1946年生まれ)▽イラストレーターの林丈二さん(47年生まれ)▽同じく南伸坊さん(同)――らが「京都路上観察探偵団」として2月1~5日、京都市内を歩き回った。 成果は4月号の「芸術新潮」で発表。88年4月の追加調査を経て同年9月、「京都おもしろウォッチング」が新潮社の「とんぼの本」として刊行された。 出色は藤森さん命名の「御所の細道」だった。市民にはおなじみの京都御苑の砂利を自転車がかき分けて進んだ跡だ。学会では今も「名品」とされる。 誰かが意図して作ったわけではない無作為の味わい、それを発見する面白さ、写真に撮って共有する楽しみ。秀逸なネーミングとメディアでの発信力もあって「路上観察」は人口に膾炙(かいしゃ)していく。赤瀬川さんが追い求めたのは「不動産に付着し美しく保存されている無用の長物」で、「超芸術トマソン」というユニークな命名で社会の耳目を集めた。 赤瀬川さんと京都をつないだのは、400年続く真宗大谷派徳正寺(下京区)の住職の一人娘、井上章子さん(79)だ。大谷大を中退して「ぶらぶらしていた」69年、四条河原町にあった書店「京都書院」の店長に併設画廊での企画展を任され、関心のあった赤瀬川さんを招いた。 当時、赤瀬川さんは作品が「ニセ札」だとして通貨及び証券模造取締法違反罪の被告となり、表現の自由を巡る「千円札裁判」を闘っていた。70年に京都書院画廊で開いた個展では「零円札」を1枚300円で発行。その貨幣ではない札が盗まれるのを井上さんが目撃する「事件」もあって二人は意気投合する。同年10月に夫となった陶芸家の秋野等さん(1922年に77歳で死去)、その母で日本画家の秋野不矩さん(01年に93歳で死去)も含め、家族ぐるみで親交を重ねていった。 86年2月の探偵団の上洛は、徳正寺にのり巻きを用意して歓迎。宿泊先の旅館にも一行を訪ね、不矩さんが藤森さんの大食ぶりに感心した。90年代に秋野不矩美術館が出身地の静岡県天竜市(現在は浜松市)で建設される際には、藤森さんが建築家を務める縁へとつながっていく。 学会40周年を機に金沢市の金沢21世紀美術館で9月6日まで開かれている展覧会「路上、お邪魔ですか?」では、…この記事は有料記事です。残り1142文字(全文2306文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>