朝日新聞記事深掘り2026年5月29日 6時00分有料記事遠藤美波上田優貴さんの遺品のノート。数分おきに作業内容が記録され、朝4時から夜遅くまで働いていたような記載もあった=2026年5月14日、遠藤美波撮影 5月24日、大阪市に本社を置く大企業のトップが富山市の民家を訪れた。 プラント大手・カナデビア(旧日立造船)の桑原道社長。出迎えたのは、カナデビア社員だった上田優貴さんの母・直美さん(55)。 長男の優貴さんは、タイ駐在中だった5年前、慣れない異国での生活や仕事で追い詰められた末、命を絶った。27歳だった。 なぜ、息子は死を選ぶまでに追い込まれたのか。どうすれば同じ事態を防げるのか――。 3年後、直美さんはカナデビアに対して、再発防止につながるマニュアルづくりを提案した。 直美さんとカナデビアの社員は10回にわたる会議を重ね、マニュアルを完成させた。桑原社長の訪問は、それを自ら直美さんと優貴さんに報告するためだった。海外赴任中の息子を亡くした母がこだわったのは、「もう二度と同じ悲劇を起こさせない」ことでした。会社側に根気強く働きかけ、前例のないマニュアルづくりが始まりました。マニュアルの詳細は、遺族と企業がともに並ぶ29日午後の会見で会見で公表されます。 桑原社長は優貴さんの遺影に手を合わせたあと、直美さんに向き合い、こう言ったという。 「これからマニュアルに魂を入れていくのが我々の役割。二度と同じことが起こらないよう、実行で示します」 面会は約1時間半で、桑原社長は「自分たちの価値観を若い世代に押しつけていたのではと反省している」とも語ったという。 直美さんは「誠実に対応して頂いた。今後をお任せしても大丈夫だと思った」と振り返る。最後のLINEに感じた違和感 直美さんが優貴さんの訃報を知ったのは、2021年5月1日にカナデビアの担当者からかかってきた電話だった。 「優貴さんが現地プラントから落下して亡くなりました」 思い返すと、息子と最後にや…関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月29日 (金)警報・注意報の表現を変更皇族数の確保めぐる原案判明出産費用 自己負担ゼロへ5月28日 (木)国家情報会議の新設法が成立給付付き税額控除、大枠判明フェルメール展、大阪開催へ5月27日 (水)巨人・阿部慎之助監督が辞任ローマ教皇、AIの指針発表国内最悪の汚染 処理完了へ5月26日 (火)コンビニ「生みの親」死去ホルムズ通過、出光丸が到着目線ずれる「内斜視」増加トップニューストップページへ米高官「イランと60日停戦延長に合意」トランプ氏の最終承認はまだ6:16逮捕前、市議は2千万円抱え東京へ 深夜のコンビニで入金40回か19:00独自カンボジア名誉領事の日本人男性 3億7千万円の申告漏れ 国税指摘17:54独自オープンAI新型へのアクセス権獲得へ ミュトスに続き主要金融機関0:30「家に居場所なかった」 赤ちゃん取り違え68年、都の対応に怒り5:00スイミーも給食に 心おどる一皿求め、たどり着いた「日本一」6:00