毎日新聞 2026/6/1 10:00(最終更新 6/1 10:00) 有料記事 3724文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷発達外来で子どもや親が訪れる診察室=東京都世田谷区で(どんぐり発達クリニック提供) このままでは子どもの発達障害を診る医師が減ってしまう――。 6月1日に改定された診療報酬が、医療現場に波紋を広げている。発達障害のある子どもの診療に対して支払われていた報酬が、精神科の国家資格を持たない医師が診察した場合に4割引き下げられることになったからだ。 子どもの発達障害を専門とする小児科医と精神科医はこの資格を持っていない人も多い。クリニックでは患者の自費負担を増やしたり、診察の縮小を検討したりする動きも出てきた。 専門の医療機関はもともと不足しており、当事者家族や医療現場は「医療崩壊が起きるのでは」と危機感を募らせる。影響はどこまで広がるのか。 <主な内容> ・患者に「予約料」請求広がる? ・専門性あっても減額…現場の悲鳴 ・なぜ報酬改定? 国の理屈は ・「地方は崩壊の恐れ」診療中止も ・専門家がみる子どもへの影響 小児科医で、子どもの発達障害を診療しているゆうあい会石川診療所の高橋和俊所長のインタビューを6月2日午前10時にアップします。予約料「やらざるを得ない」 「選定療養(予約診察)制度を2026年8月1日より導入いたします」 東京都世田谷区の児童精神科「どんぐり発達クリニック」は今年4月、ホームページでこう告知した。 平日の午前中や緊急時を除く再診で、予約料として2200円の負担を求める内容だ。 当日の予約キャンセルの損失は大きい。もともと検討していたが、これまでは「お金が受診のネックにならないように」と踏みとどまってきた。 「診療報酬改定の内容が3月に発表され、減収になると分かり、『やらざるを得ない』と背中を押された感じです」 藤井明子院長は打ち明ける。 診療報酬が改定されたのは、精神科の「通院・在宅精神療法」だ。医師が一定の計画のもと、外来などで対人関係の改善や社会適応能力の向上を図るために働きかける治療で、子どもの発達障害の診察では日常的に行われる。 その報酬について、精神保健指定医の国家資格を持たない医師が診察した場合に、原則4割引き下げられることになった。 従来は初診(60分以上)で5500円だった報酬が3300円に、再診(5分超~30分未満)は2900円から1740円に引き下げられる。 一方、指定医の場合は初診が6000円から6500円に上がる。国「精神科の質を担保するため」 厚生労働省は改定の狙いを、精神科医療の「質の担保」のためだと説明する。 精神科の診療所は近年、増加傾向だ。研修医を終えた後、十分な経験を積まぬまま精神科クリニックで診察し、安易な診断や向精神薬の過剰処方をするケースが都市部を中心に問題となっていた。 そこで、実務経験が問われる精神保健指定医の資格の有無で報酬の線引きを行うことにした――というのが国の理屈だ。 精神保健指定医は、本人の同意のない強制入院や隔離、身体拘束などを判断できる資格とされる。 この報酬改定で、思わぬ影響を受けたのが子どもを専門に診る医師だ。 子どもの発達障害の診療は精神科医だけでな…この記事は有料記事です。残り2474文字(全文3724文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>