2026年11月6日 17時34分増山祐史羽田空港に駐機中の日本航空の機体=2020年5月11日、東京都大田区、朝日新聞社ヘリから 日本航空(JAL)の国内線で5月、羽田空港のD滑走路から離陸した後にタイヤのパンクが見つかり、滑走路の一部が破損しているのが見つかった事案があり、原因を調べていた国土交通省の有識者会議は6日、破損とパンクの因果関係は「関連している可能性は否定できないが、特定できない」との結論を取りまとめた。今月中に最終報告書として公表する。 発生は5月29日午前。羽田空港を出発した鹿児島行きのJL645便(乗員・乗客226人)が、タイヤに不具合があったとしてダイバート(目的地変更)し、成田空港に着陸した。 国が確認したところ、JAL機が使ったD滑走路の中心線に近い部分が幅50センチ、奥行き15センチの大きさでめくれていた。 めくれていたのは、海上の埋め立てと桟橋との継ぎ目の部分にあたる。金属板を覆っていたゴムがめくれ、金属板が変形した形で8センチほど地上に出ていた。JAL便の事案の当日朝に国交省の職員が点検したが、その際は問題はなかった。 有識者会議が解析ソフトなどを使って調査した結果、ゴムについては、紫外線やオゾン、熱などの影響でもろくなり、内部で腐食が進んだと指摘。タイヤによる摩擦力などで破断したと推定した。 一方で、金属については飛行機の重さがあっても元の形に戻ることができ、金属がめくれあがった理由は特定できなかった。タイヤについても「鋭利な物体などの外的要因により、損傷が生じたと推定」という分析にとどまった。 D滑走路では、JAL機のパンクが起きる4日前にも、スカイマークの福岡行きの便で離陸後にタイヤがパンクし、羽田に引き返す事案があった。この時も緊急点検したが、滑走路がめくれるなどの異常は見つからなかったという。 国の有識者会議は、JAL機とスカイマーク機の間に1035便がD滑走路を使い、その間の点検で金属のめくれ上がりは確認できず、パンクしたJAL機の直前まで多くの航空機が滑走路を使っていたことから、「バーストと破損の発生順序が特定できないことにより、因果関係は特定できない」と結論づけた。 再発防止策として、これまでゴム材としていた部分は樹脂系の補修材を使うことで交換しやすくし、金属部品も抜くという。内部の腐食などの兆候を捉えやすくするため、目視だけでなく手で触るなどした点検方法にするとした。将来的にAIも使った点検ができないかも検討する。 国交省の担当者は「明確に白黒でメカニズムを明らかにできなかったことについて、じくじたる思いはある。ただ、分からなかったで終わらせるのではなく、安全性を向上させるということで対策を打つ」と話した。【今ならキャンペーン価格】有料記事が2カ月間 月額100円で読み放題!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人増山祐史東京社会部|国土交通省担当専門・関心分野運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月6日 (金)「書道」 無形文化遺産へチャイルドシート対象拡大も備蓄米、やっぱり遅かった11月5日 (木)米中間選挙、共和党が大敗日経平均、一時3千円超の下落サイバー攻撃の対策を後押し11月4日 (水)冷蔵庫にサイバー攻撃相次ぐエンゲル係数 44年ぶり高水準不登校が急増 コロナ禍影響か11月3日 (火)GMO代表、不正アクセスを謝罪「憲法9条の碑」全国で急増冥王星の先に新たな準惑星かトップニューストップページへ消費減税法案が衆院通過 採決で石破氏らが退席「こんなものには…」16:34西日本の128の信用金庫で取引完全停止 共通システムで通信障害15:47首都圏で相次いだ闇バイト強盗事件で2被告に無期懲役判決 千葉地裁17:37死刑囚548人を減刑、カリフォルニア知事「殺害、道徳的でない」17:30京都駅前の高さ規制を緩和へ その背景は? 南側45メートルまで16:33「ドン・キホーテ」の覚悟を決めた田嶋氏、FIFA会長選出馬の背景17:00