豊島将之九段 第85期名人戦A級順位戦で唯一の関西所属棋士同士の対戦となった▲豊島将之九段(対局時2勝)―△糸谷哲郎九段(同2敗)は、糸谷九段の四間飛車で始まった。豊島九段は穴熊に組むと駒損の代償に攻めの拠点を築き、穴熊の堅さを生かして攻め勝った。藤本裕行さんは観戦記で、豊島九段が優勢になっても熟考を重ねる慎重さを見せた様子を描いた。第1譜(1―16)▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩▲4八銀 △3二銀 ▲2五歩 △3三角▲3六歩 △9四歩 ▲6八玉 △9五歩▲5八金右1△4三銀 ▲7八玉 △4二飛(第1図)(持ち時間各6時間 消費▲1分△0分)糸谷の四間飛車 強い雨の日の朝は要注意。どんな理由があるにせよ、遅刻は信用を失う気がするからだ。それに加えて、対局者には持ち時間を引かれるペナルティーがある。 筆者はいつもより早い電車で向かったが、両対局者は既に関西将棋会館に着いていた。用心深いのは盤上だけではなかった。なお、大阪府高槻市の雨が強くなったのは、昼過ぎになってからのことだった。 対局室には豊島が先に入り、下座に着いた。その後、糸谷が入ってきたが、座る前に「失礼します」と声を掛けた。…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】