野党アイゼンコット氏に組閣要請 イスラエル大統領、総選挙受け

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中道政党「ヤシャル」を率いるアイゼンコット氏=イスラエル中部クファルサバで2026年9月17日午後8時45分、松岡大地撮影 10月下旬投票のイスラエルの総選挙(国会、定数120)の結果を受けて、ヘルツォグ大統領は7日、中道政党「ヤシャル」を率いるアイゼンコット氏に対し、8日に組閣を要請すると発表した。ユダヤ系野党陣営が最初に連立政権樹立を試みることになるが、連立協議は難航する可能性がある。 総選挙ではネタニヤフ首相率いる右派政党リクードが27議席で第1党だったが、与党陣営は53議席にとどまった。組閣を担う候補としてネタニヤフ氏を推薦したのは46人だった。Advertisement ユダヤ系野党も48議席と過半数を得られなかったが、アラブ系政党(19議席)を含めて、過半数に当たる67人がアイゼンコット氏を候補として推薦していた。 ただ連立協議の行方は見通せない。アイゼンコット氏はパレスチナ問題で立場が異なるアラブ系政党を念頭に政権参加の条件として、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスをテロ組織として認めることなどを要求している。 アラブ系政党「ラアム」のマンスール・アッバス氏は5日、ヘルツォグ氏からハマスをテロ組織として認めるか否か問われた際、ハマスの武装解除を求め、あらゆる暴力に反対するなどと表明したものの、パレスチナ側との「橋渡しをしたい」として明言は避けた。ユダヤ系野党の中には、アラブ系政党との連立に慎重な右派議員もおり、連立の枠組みは不透明だ。 アイゼンコット氏が連立政権の樹立を目指す上でもう一つ鍵になるのは、超正統派ユダヤ教政党の動向だ。与党陣営の「統一トーラーユダヤ連合」(UTJ、7議席)はどの候補にも推薦を出さなかった。 地元メディアによると、UTJの中では超正統派ユダヤ教徒の徴兵免除を引き換えにユダヤ系野党陣営に協力する案も出ている。ただ、アイゼンコット氏は全員の徴兵を求める立場で、妥協点が見いだせるかは不透明だ。 一方、ネタニヤフ氏は7日のビデオ演説でアラブ系政党を指し「イスラエル国家の消滅を望む者たちとともに(野党が)政権を発足させようとしている」と主張。ユダヤ系政党による大連立を樹立し、団結するように呼びかけた。 これに対して、アイゼンコット氏は「社会を分断してきた本人が自身の退陣が近づいた今、団結を求めている」と非難。一定の条件の下、リクードの議員の政権参加は歓迎したが、ネタニヤフ氏の首相続投は否定した。 組閣に向けてアイゼンコット氏には最大42日間が与えられる。連立政権樹立に失敗した場合、次の議員は28日間で組閣に臨むことになる。【エルサレム松岡大地】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】