呉軍華・経済産業研究所コンサルティングフェロー=本人提供 高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁をきっかけに悪化した状態が続いている日中関係をどうみているのか。識者2人に聞いた。【聞き手・畠山嵩、野間口陽】中国との関係改善、日本の国力拡大が鍵呉軍華・経済産業研究所コンサルティングフェロー 日中関係は高市早苗首相の台湾有事を巡る発言の前から悪化の流れにあった。かつて中国は日本を仰ぎ見ていたが、現在は国際社会での存在感や経済面を含めてパワーバランスが逆転し、日本を見下ろしている。両国の関係悪化はそうした構造的な変化の結果であり、高市氏の発言はその流れを速めたと考える。 この1年の両国関係の冷え込みは、日本のサプライチェーン(供給網)に大きな影響を与えている。中国政府によるレアアース(希土類)の輸出規制強化が注目されているがそれだけではない。例えば、日本はビタミン剤といった医薬品の基礎材料なども中国に依存してきた。こうした人命に関わる物品も、中国の判断次第で突然手に入らなくなるリスクを抱えている。 米中の覇権争いが続く限り、日本は米中のいずれかを取るほかない。…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】