「分かる」よりも「面白く」北川フラムさんが仕掛ける地域芸術祭

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岐阜県下呂市の芸術祭「下呂 Art Discovery 2026」で展示された、四美(しみ)地域の森にある坂田桃歌さんの作品「忘れないように、どんどん歩く」。住民から聞いた四美の思い出や慣習をもとに表現した=岐阜県下呂市で2026年9月11日、平本絢子撮影 アートディレクターの北川フラムさん(80)は、高齢化や過疎化が進む地方で、各地域の特色を生かした芸術祭を生み出してきた。2000年に始まった新潟県十日町市、津南町の里山を舞台にした「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や、10年から香川県と岡山県にまたがる島々と沿岸部で開かれる「瀬戸内国際芸術祭」などだ。地域活性化の期待を背負い、年々増加傾向にある芸術祭。北川さんに開催意義を尋ねると、「反省の弁」が返ってくるとともに、地域に眠る可能性が見えてきた。「面倒な理屈」を反省 ――大地の芸術祭は来年、10回目を迎えます。00年の開始当時は、現代美術の訴求力への懐疑などから強い反発があったそうですね。 ◆芸術祭は市町村の枠を超え、美術を介した広域の地域活性化のために始まった事業の一つですが、当初、地元が開催自体に反対していました。全てを聞いていたら、開催を実現できないだろうと思うほどの意見も寄せられました。今でも「俺は現代美術は分からない」と言う人はいますし、声なき人が多数派です。でも、…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事