今季も来るか オホーツク→琵琶湖 「おばあちゃん」待つ84歳

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白銀の山本山に向かって飛ぶオオワシ「山本山のおばあちゃん」=滋賀県長浜市湖北町で2023年1月29日午前9時24分、長谷川隆広撮影 「山本山のおばあちゃん」に会いたい――。 朝晩冷え込む時期になると、滋賀県長浜市へ越冬にやってくる1羽のオオワシがいる。 毎年渡来することから人気を集め、ねぐらとする山の名にちなんだ愛称で親しまれている。 今季も姿を見せれば実に30シーズン連続。 カメラを手に「再会」を待ち焦がれるファンの一人が、滋賀県高島市の野鳥愛好家、白岩昭文さん(84)だ。 真冬の撮影は過酷だが、「撮るほどに興味を駆り立てられる」という。今は「少なくとも30代半ば」 琵琶湖北部にある長浜市。地元の湖北野鳥センターによると、翼を広げると幅約2・5メートルにもなる大柄の「おばあちゃん」の姿は1998年1月、初めて確認された。 以来、昨冬まで29シーズン連続で渡来。 オオワシの主な越冬地である北海道ではなく、そこから1000キロも離れた長浜まで1羽でやってくる。 繁殖地のロシア・オホーツク海沿岸からの距離は最長で3000キロ超。野生生物の日常は危険と隣り合わせなだけに、これほど長期にわたって同じ鳥が渡来するのは「奇跡的」(湖北野鳥センター)とされる。 オオワシは成鳥になるまで約6年かかる。「おばあちゃん」は初確認の時点で成鳥だったので、現在は少なくとも30歳代半ば。 飼育下では50年以上生きた例もあるが、野生のオオワシの寿命は約30年とも言われ、既にかなりの高齢であることは間違いない。 ちなみに「雌」であることは科学的に確定した事実ではなく、体形的な特徴に基づいた推定という。 湖北野鳥センターと京都大の研究グループは今年10月から共同で、ねぐら近くに落ちていた羽根からDNAを抽出し、遺伝子レベルで性別を裏付ける調査を進めている。撮影歴20年超、常連組の中では最年長 長浜では、「おばあちゃん」が渡来すると、野鳥愛好家やカメラマンらが撮影に挑むのが冬の風物詩になった。 毎シーズン訪れる人は多く、白岩さんも20年以上にわたって足を運ぶ。毎日のように撮影に出向く常連組…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事