袴田巌さん姉、再審法案「多少は前進」 抗告「最終的に全面禁止を」

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深掘り2026年5月14日 21時37分山本達洋自宅で取材に応じる袴田秀子さん=2026年5月14日、浜松市中央区、山本達洋撮影最終法案、「ようやくここまで」 刑事裁判をやり直す再審制度の見直しをめぐり、死刑確定後に再審無罪となった袴田巌(いわお)さん(90)の姉、秀子さん(93)が14日、浜松市内の自宅で取材に応じた。再審開始決定に対する検察の不服申し立て(抗告)を厳格化した法案が自民部会で了承されたことについて、「ようやくここまで来た」と一定の評価をしたうえで、「最終的には全面的に禁止にするべきだ」と訴えた。 法務省が自民党に示した最終案では、刑事訴訟法の本体である本則を修正し、検察による高裁への即時抗告と最高裁への特別抗告の要件を厳格化。検察が抗告した理由を遅滞なく公表するとの規定も盛り込んだ。「抜け道がないように国会議員で話し合って」 原則禁止となったことについて秀子さんは、「禁止は禁止だから、多少は前に進んだ」と一定の評価をした。そのうえで、「法務省は抜け道を作ろうとする」として、抗告を全面的に禁止する必要があると訴えた。 この問題をめぐっては、抗告を容認する政府案に対し、自民党から抗告禁止を求める声が相次いで議論が紛糾した経緯がある。政府案が修正を余儀なくされたことについては「私たちの声だけじゃなくて、みんなの応援が大きかった」と振り返った。 今回の見直しは、48年間を獄中で過ごした巌さんの再審無罪がきっかけとなった。2014年に静岡地裁が再審開始を決定したが、検察が高裁に即時抗告したため審理が長期化。14年に78歳で釈放された巌さんの無罪が最終的に確定したのは、さらに10年後の24年だった。 無罪を勝ち取るまでの日々について、「(検察が)やたら抗告して、犯罪者としての烙印(らくいん)を押されたまま放っておかれた」と批判し、「その間国は何をしていたの、ということ。法律は神様が作ったものではなく、人間が作ったものだから直せないことはない」と指摘。「法律に抜け道がないように国会議員で話し合って欲しい」と今後の国会での審議に期待を寄せた。「巌は元気ですよ」会場の参加者にあいさつする袴田巌さんと姉の秀子さん=2026年5月3日、静岡県袋井市、山本達洋撮影 長年の拘禁で精神を病んだ巌さんについては、「本人はまだ妄想の世界にいる。無罪になったということ以外の話は一切していない」と明かした。一方、秀子さんが昼寝をしている間に散歩に出かけることもあるといい、「巌は元気ですよ」と話した。 支援者らによると、巌さんはこの日も日課のドライブを楽しんだという。食欲もあり、朝食にはキウイやイチゴなど、果物を好んで食べているという。 巌さんの弁護団の小川秀世弁護士も、この日コメントを発表した。「例外的に抗告ができるとされれば、(審理の)長期化が避けられない」とし、全面的な抗告禁止を求めた。この記事を書いた人山本達洋静岡総局|県警キャップ専門・関心分野平和、国際、朝鮮半島情勢関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月14日 (木)ニデック 品質面で不適切行為再審見直し法案 今国会提出へフィギュア坂本花織 引退会見5月13日 (水)フジテレビ親会社が初の赤字ポテトチップスの袋を白黒に続き柄欄 男女のみ「是正を」5月12日 (火)「他候補を中傷投稿」を否定皇族数確保策、見解出そろう磐越道事故で2度目の会見5月11日 (月)「改憲が最優先」1%と低く「国宝」の好機生かす松竹米軍の弾薬 備蓄回復に数年かトップニューストップページへホンダ、EV誤算の重い代償 立て直しのカギは「HV」「脱自前」17:40強盗がバールで住人を殴打か、女性1人死亡 1人から事情聴く 栃木21:28改憲、自民主張の「合意」に異論相次ぐ 「緊急事態条項」に各党表明19:45北陸新幹線延伸で鉄道局長が日本維新の会に謝罪「不適切発言を撤回」15:00塩漬けの万博EVバス190台 補助金返還分含め損失67億円を計上20:26真矢さんお別れ会 LUNA SEAら追悼 「そこにやつはいる」19:15