朝日新聞記事2026年5月15日 21時00分有料記事荻原千明 再審制度見直しのための刑事訴訟法改正案が15日、閣議決定された。冤罪(えんざい)被害者の早期救済が叫ばれる中で始まった改正論議。だが、福井市で1986年に起きた女子中学生殺害事件(福井事件)で服役後、昨夏に再審無罪となった前川彰司さん(61)は、法案の中身を「満足できない」と語る。取材に応じる前川彰司さん=2026年5月15日午後、福井市、荻原千明撮影 「希望は、持ちたい」 「開かずの扉」といわれる再審が、この改正案で開かれやすくなると思うかと問うと、前川さんは長い沈黙の後にそう答えた。 前川さんは事件から1年後、殺人容疑で福井県警に逮捕された。名古屋高裁金沢支部の懲役7年の判決が確定し、服役。出所後の2004年に再審請求をし、11年に再審開始決定を得た。だが、検察の不服申し立てで取り消され、2度目の再審請求を経て、再審無罪が確定したのは25年8月だった。 今年3月に始まった自民党の事前審査で、特に議論が紛糾したのが、前川さんも苦しんだ検察の不服申し立て(抗告)をめぐる規定だった。「原則禁止」か「全面禁止」か。異議審で再審開始決定が取り消された前川彰司さん=2013年3月6日、名古屋市中区、高橋雄大撮影 結論は、要件を厳格化するという原則禁止。前川さんは「本意ではない。検察官の判断次第で抗告があり得る。救済になったようで、なっていない」と訴える。 加えて、検察の抗告以外の論…関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月15日 (金)米中首脳が北京で会談ホンダ、上場後初の赤字自転車「傘立て」存亡の危機5月14日 (木)ニデック 品質面で不適切行為再審見直し法案 今国会提出へフィギュア坂本花織 引退会見5月13日 (水)フジテレビ親会社が初の赤字ポテトチップスの袋を白黒に続き柄欄 男女のみ「是正を」5月12日 (火)「他候補を中傷投稿」を否定皇族数確保策、見解出そろう磐越道事故で2度目の会見トップニューストップページへ宮城県石巻市などで震度5弱 M6.3、津波の心配なし20:46「序列」で計れない39歳長友のW杯招集 「国の総合力が問われる」19:35中国は「台風の中心」を見つけたか 対トランプ氏「時が味方」の自信19:20立憲東京都連の会長選、蓮舫氏が落選 武蔵野市議の川名雄児氏が制す20:47「ニセ警官から自転車青切符」実はうそ 仕送り欲しく…大学生が通報20:05「算数」やめて「数学」に? 「学びの壁解消」「混乱招く」議論百出20:05