「ここは、日本の縮図」 人口34%減、能登先端の市長選に託すもの

Wait 5 sec.

現場から2026年5月21日 17時00分有料記事上田真由美 石川幸夫 砂山風磨マライ・メントラインさんのコメント 2024年の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市では、国勢調査の速報値で人口が34%減った。高齢化と過疎化が加速する8528人の市は、人口減が進む日本の未来なのかもしれない。市民たちは何を望み、どんな将来像を描くのか。24日投開票の市長選を前に尋ねた。 「ひとりの応募もないんだわ」。珠洲市若山町出田で米づくりを中心に約100ヘクタールを耕作する農業法人「すえひろ」代表の末政博司さん(66)は、求人情報を載せたホームページを見て嘆く。能登半島地震では、大きな段差ができた田んぼもあった=2024年2月1日、石川県珠洲市若山町、小川詩織撮影 仲間たちと31年前に有限会社を設立。地域農業の先駆けとして多くの表彰を受けるなど実績を重ねてきた。ドローンの活用など新しい技術も積極的に取り入れ、最近では無人での田植え技術にも関心を寄せる。 しかし、悩みはその技術を託す担い手がいないこと。従業員も高齢化が進む。人口減少が加速するなか、5年先、10年先を考えたとき、若い世代がいないという不安は極めて大きい、という。 一昨年の地震では農地に亀裂や段差ができた。なんとか復旧し、夏には7割ほどの収穫が見込めるまでになった。「さあ、稲刈りだ」というとき、奥能登豪雨が襲った。実った稲穂の上に土砂と流木が流れ込んだ。事務所の中にも土砂があふれた。「心が折れた。それでも支えてくれたたくさんの人を思うと、やめられなかった」と振り返る。農業法人「すえひろ」の末政博司さん。奥能登豪雨では法人の事務所も大きな被害を受けた=2026年5月11日午後0時58分、石川県珠洲市若山町、石川幸夫撮影 いまだ復旧できない農地が残るものの、今春の作付けは8割まで戻りそうだという。 震災前と比べ、市内での生活は何割まで戻ったのか――。「いまだ仮設住宅に暮らしている人が多くいる。その人たちからすれば少しも戻っていない。ゼロなのでは」 これからも、自慢の米づくりを続けることが願いだ。市長にはその環境を守ってもらいたい、と言う。「一時的」別居のはずが 25年10月1日時点の国勢…この記事を書いた人上田真由美金沢総局|能登駐在専門・関心分野民主主義、人口減少、日記など市井の記録を残す営み関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月21日 (木)郵便物の回収業務で便宜か大阪都構想、住民投票へ「ミセス」ヒット曲が最高額5月20日 (水)日韓がエネルギー協力で一致新幹線工事の入札で談合か子供のSNS禁止 欧州で異論も5月19日 (火)夏の電気・ガス代 補助再開へ市長の行為をセクハラ認定今年全国で初めての猛暑日5月18日 (月)現場指示か 20代夫婦逮捕藤井聡太名人が4連覇エボラ出血熱「緊急事態」トップニューストップページへ国力研究会、「高市主流派」狙うも誤算? 反主流派の”抱きつき”で12:00キッセイ薬品の血管炎薬どんな薬? 多い高齢患者 服用後20人死亡17:00森永製菓「ハイソフト」「塩キャラメル」を一時販売休止 中東危機で16:15電気料金の支援、月1千円超で調整 政府、7~9月の電気ガス補助16:03独自「私は民兵だ」 中国漁船がつくった「壁」を追跡、漁港で語った船長6:00ホルムズで脚光 俳優・山本學さんが語る「日章丸事件」船長のおじ9:00