Microsoftは、今月の月例更新プログラムで大量のWindows 11の脆弱性を修正しました。最近のPatch Tuesdayで大量の脆弱性が修正された背景には、同社が開発中の次世代セキュリティツール「Project Perception」が関わっている可能性があると報じられています。「Project Perception」は、Anthropicの高性能モデル「Mythos」に対抗する存在として注目されています。AIで脆弱性を発見する新ツール「Project Perception」とはProject Perceptionは、ソフトウェアの脆弱性をAIで自動検出するための新しいセキュリティ製品です。Microsoft、OpenAI、Anthropicの複数モデルを組み合わせて動作するのが特徴で、用途に応じて最適なモデルを選ぶ「モデルルーター」を備えています。Mythosと同様の目的を持ちながら、より低コストで運用できる点が大きな特徴で、価格はまだ確定していませんが、企業向けAIセキュリティ市場での競争力を意識した設計になっています。プロジェクトを主導しているのは、2026年2月に就任したMicrosoftのセキュリティ部門トップ、Hayete Gallot氏です。同志は既存の古いセキュリティ製品への投資を減らし、AIを軸にした新しいセキュリティ戦略へと舵を切っています。企業は個人ユーザーよりもAIへの投資余力が大きく、AIセキュリティ製品は収益化しやすい領域です。Microsoftとしても、AnthropicやOpenAIに顧客を奪われないために、競争力のある製品を投入する必要があります。ただし、こうした脆弱性発見AIは強力である一方、悪用されるリスクも高いため、MythosやFableと同様に提供範囲が制限される可能性があります。AIが570件の脆弱性を修正した Patch Tuesday最近のPatch Tuesdayでは約570件もの脆弱性がAIによって発見され、修正されたとされています。MicrosoftはこのAIを「MDASH」と呼んでいますが、このAIがProject Perceptionと関連している可能性も示唆されています。Microsoftがこの分野に本格参入することで、企業向けAIセキュリティ市場はさらに活性化する可能性があります。競争が進めば価格が下がり、機能の囲い込みも減るため、ユーザーにとってもメリットが大きいと考えられます。[via Neowin]