毎日新聞 2026/8/15 13:15(最終更新 8/15 13:15) 1032文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷栗川商店にはサイズも柄もさまざまな200種類以上の「渋うちわ」がそろう=熊本県山鹿市で2026年7月22日午後3時44分、田後真里撮影写真一覧 熊本県北部、福岡県との境にある山鹿(やまが)市の伝統工芸品「来民(くたみ)渋うちわ」。色合いと丈夫さで全国に知られ、かつて来民地区には15以上の工房が軒を連ねた。時代の流れを読みながら唯一残った「栗川商店」のうちわは今、遠く離れた地にも涼風を届けている。 明るい吹き抜けの店内を、大きさも柄も多様なうちわが彩る。金魚や着物、浮世絵の柄がどれも温かな風合いなのは和紙を丈夫にし、防虫効果もある柿渋が塗ってあるため。来民うちわが「100年持つ」と言われるゆえんだ。店は工房を兼ね、竹を割るところや、はけさばきなど職人技を見学できる。Advertisementうちわ作りに400年の歴史 渋うちわの起源は1600年ごろ、来民を訪れた四国・丸亀の僧が一宿の礼に製法を伝えたことからとされる。竹や和紙の原料に恵まれ、肥後藩主の細川忠利も奨励して京都、丸亀と並んで三大産地となった。「栗川商店」の渋うちわ。着物柄をアレンジした「小丸 伊勢型」(19・5センチ×37・5センチ)は各2200円=福岡市で2026年7月29日午後1時34分、田後真里撮影写真一覧 1960年代以降、空調が普及してプラスチック製のうちわが大量に生産されると、竹うちわの需要は減っていった。1889(明治22)年創業の栗川商店は1990年代初頭、「これから『心』の時代が来る」と誕生祝いなどの贈答用を専門に作ることに大きくかじを切った。 真竹の骨に和紙を貼り、5年熟成させた自家製の柿渋で仕上げる。丁寧な手仕事に加え「民が来る」という語呂の縁起の良さも追い風となり、記念品として広く親しまれて今に至る。工房を兼ねる栗川商店で「渋うちわ」を手にする5代目、栗川恭平さんと霧子さん夫妻=熊本県山鹿市で2026年7月22日午後3時56分、田後真里撮影写真一覧 2025年に5代目を継いだ栗川恭平さん(35)は、インターネットで渋うちわの価値を発信する。インスタグラムでのやりとりが、サウジアラビアでの実演販売につながったことも。現地の人たちは食い入るように見学し、持っていった150本のうちわが足りなくなるほどだった。 百貨店やアニメ会社と連携したプロモーションも増えている。栗川さんは「アートとの融合で新しい楽しみ方を提案したい」と語る。工房で共に働く妻の霧子さん(34)は「これまでご縁のなかった所にも届き、うれしい。『時代を映す』とも言われるうちわを、伝統を守りながら作り続けたい」と笑顔を見せた。【田後真里】栗川商店 栗川商店は熊本県山鹿市鹿本町来民1648。渋うちわの基本サイズは4種類で、最小は仏扇(ぶっせん)(15センチ×31センチ、1320円から)、最大は来民特有の四角い仙扇(せんせん)(25センチ×37センチ、2750円から)。午前8時半~午後5時半。日曜と祝日定休。電話(0968・46・2051)。ホームページで通信販売も。あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>