Windows 11 25H2/24H2の8月累積アップデート「KB5121003」は、400以上の脆弱性を修正する重要な更新プログラムです。しかし一部のPCでは、ゲームのクラッシュや表示関連の不具合など、予期しないトラブルが報告されていることがわかりました。ゲームが突然クラッシュする原因は「inpoutx64.sys」今回もっとも話題になっているのが、ARC RaidersやThe Finalsといったゲームタイトルで発生しているクラッシュ問題です。開発元のEmbarkはDiscordで、Windows Updateが原因で新たなクラッシュが発生していると明言しました。The team is working on a fix, and we will keep you posted on any updates.現在、チームでは修正作業を進めており、進捗状況については随時お知らせいたします。調査が進む中で浮かび上がったのが、inpoutx64.sysというサードパーティ製ドライバーとの間で発生している互換性の問題です。inpoutx64.sysは一部のハードウェアユーティリティが利用するカーネルレベルのドライバーですが、KB5121003適用後に挙動が変わり、ゲームの実行中に「Hang detected on GameThread」や「EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION」といったエラーを引き起こしていると見られています。Embarkは暫定的な回避策として、該当ドライバーの停止・削除を案内しています。Razer製ツールがこのドライバーを導入していたケースでは、サービスを無効化するだけでクラッシュが止まったという報告も出ています。ゲーム以外にも散見される不具合KB5121003は大規模なセキュリティ更新である一方、リフレッシュレートの低下、黒画面、HDRの挙動不良など、表示関連の不具合も複数報告されています。さらに、Windows HelloのPIN認証が毎回壊れるという深刻なケースも確認されています。再起動のたびにPINが再登録され、次の起動でまた破損するというループに陥るユーザーもいるようです。不具合が発生した場合、もっとも確実な回避策はKB5121003をアンインストールすることです。更新プログラムは「設定 → Windows Update → 更新履歴 → 更新プログラムのアンインストール」から削除できます。ただし、今回のアップデートは400件以上の脆弱性を塞ぐ重要なパッチであり、Microsoftは「3日以内の更新」を強く推奨しています。ゼロデイ脆弱性「LegacyHive」など、攻撃者に悪用される可能性の高い問題も含まれているため、PCが完全に使えないレベルの不具合でない限り、アンインストールは避けた方が安全です。まとめ:不具合は一部環境で発生、続報を待ちながら慎重に対応をKB5121003は多くのPCで問題なく動作している一方、特定のドライバーや環境でゲームクラッシュや表示不具合が発生しています。現時点では、inpoutx64.sysの削除が有効なケースが多いものの、根本的な修正はMicrosoftの対応待ちです。PCが使えないほどの深刻な問題でなければ、次の月例アップデートや公式の修正情報を待つのが現実的な選択肢です。AI時代の攻撃リスクが高まる中、セキュリティ更新を外す判断は慎重に行う必要があります。[via Windows Latest]