毎日新聞 2026/8/20 15:00(最終更新 8/20 15:00) 1209文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷外務省が1951年に作成した調書「日本外交の過誤」の草稿。吉田茂首相が「本稿の趣旨にて省員へ講演を試み批評せしむへし」などと自ら書き込んでいる=国立公文書館アジア歴史資料センターのインターネット特別展「日本とアジア諸国の“戦後”」ウェブサイトから 太平洋戦争に至る経緯を政府が振り返った記録、各国と締結した平和条約、外務省の極秘電信、首脳外交の記録写真など、敗戦後の日本とアジア諸国の歴史を記録した生資料を見られる特別展がインターネット上で始まった。国立公文書館アジア歴史資料センターによる「昭和100年インターネット特別展 第2回『日本とアジア諸国の“戦後”』」である。ネットに接続できればどこからでも閲覧可能で、ダウンロードもできる。 特別展は時期に応じ、5章に分けて公開されている。 例えば「戦争の検証と講話」と題した第1章には、吉田茂首相が1951年に外務省に指示して作らせた調書「日本外交の過誤」が公開されている。戦争の阻止や早期終結のために外交が何をすべきだったかを自省する内容だ。Advertisement 「極秘」の印が押されたタイプ打ちの調書には、結論として「日本が隠忍自重して、戦争に入っていなかったと仮定したら、どうだろうか。戦争を前提とするからこそ、石油も足りない、屑鉄も足りない、ジリ貧だということになる。戦争さえしなければ、生きて行くに不足はなかったはずである」などと記されている。「大東亜戦争調査会」事務局が作成した「調査項目(案)」の1ページ目=国立公文書館アジア歴史資料センターのインターネット特別展「日本とアジア諸国の“戦後”」ウェブサイトから その作成過程を記した「『外交の過誤』に関する先輩との打合せ」と題する手書きの文書には「先輩を批判することは、極めて苦痛なことであるが、これは、必要なことである」といった記述もある。 終戦直後の45年11月に幣原喜重郎内閣が戦争の原因を検証するために設置した「大東亜戦争調査会」の「調査項目(案)」もある。変色した文書に政治、経済から国民性まで68もの項目が掲げられ、幅広く調査しようとした形跡がうかがえるが、連合国軍総司令部(GHQ)の意向で頓挫した。 アジ歴は、日本政府の歴史資料を広く共有して「近隣諸国との相互理解の促進に資すること」を目的に2001年に開設された。村山富市内閣の戦後50年事業がきっかけだった。国立公文書館、外務省、防衛省からデジタル化した歴史公文書の提供を受けて公開している。「国賓訪日記念写真アルバム」の一コマ。来日したインドのネール首相(中央)が岸信介首相(手前)と列車に乗っている。1957年10月5日、箱根に向かう途中とみられる。「準急電車『いこい』」とのキャプションがついている=国立公文書館アジア歴史資料センターのインターネット特別展「日本とアジア諸国の“戦後”」ウェブサイトから 戦後70年談話のために設けられた安倍晋三首相の私的諮問機関「21世紀構想懇談会」の提言を受け、17年からは戦後資料の収集・公開に注力しており、約225万件(3月現在)の文書を擁する世界有数の歴史資料デジタルアーカイブとなっている。センター長は井上寿一・学習院大教授(日本政治外交史)が務めている。 研究者やマニアの間では知られた存在だが、広く市民にも知ってほしいとの狙いから昭和100年にあたる今年、特別展を企画した。第1回「『写真週報』にみる昭和戦時下の日本とアジア」は4月に公開されている。12月に第3回も公開予定だ。 外交官出身の荒木要次長は「記録を残して未来につなげる重要性を痛感している」と話す。 「虚実の入り交じるAI(人工知能)の情報が広がる今だからこそ、1次資料の魅力を知っていただきたい。それがアジア諸国との相互理解のベースになると思っています」【日下部聡】あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>