あふれる監督の思い・勝者編「ジーンときました…」 夏の甲子園

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仙台育英の須江航監督=阪神甲子園球場で2026年8月12日、岩本一希撮影 時に厳しく、時に優しく選手たちの成長を見守ってきたからこそ、あふれる思いがある。 第108回全国高校野球選手権大会で、各代表校の監督たちは試合後のインタビューで思いの丈を語る。 勝利を手にした時、何を感じたのか。紡がれた言葉を振り返る。(勝者編と敗者編の2回に分けて紹介します) 敗者編はこちら8月5日・1回戦○仙台育英(宮城)3―1札幌日大(南北海道)●仙台育英・須江航監督 <(ナイターの)開幕ゲームの雰囲気は> 去年、私たちはナイターの試合をやっていないんですけど、インタビューでナイターや2部制をどう思うかという話の中で、「人生最高の夜更かしだと思います」みたいな話をしたんですけど、やっぱりそうですね。Advertisement 終わった後、子供たちに聞いてみたら、夏祭りの夜とか、そんなのより、よっぽどこの甲子園のナイターの方が楽しかったと言っていた。 ああ、まさに本当に彼らがここまで味わってきた人生で最高の夜更かしだなと思います。 これからちょっと遅い試合もまたあると思うんですけど、高野連のみなさんが試行錯誤して、いろいろやっていますから、なんとか夏休みの思い出で、たまにしかないことですから、なんとか寛容にみなさんに捉えていただいて、楽しんでいただけたらなと思いますし、高校生を応援してくれたらなと思います。8月7日・1回戦○有明(熊本)6―3立命館宇治(京都)● (初出場の有明が1点差の九回に4点を奪って逆転勝ち)有明・高見一茂監督有明の高見一茂監督=阪神甲子園球場で2026年8月7日、渡部直樹撮影 <九回は走者が出るたびに球場全体の手拍子が大きくなりました> ありがたくて。4点は球場に取らせてもらった。気持ちが高ぶったのと涙が出そうになりました。 <被災した熊本県民も応援していました> 少しでも自分たちが頑張っている姿を見て、熊本の人たちが勇気を持ってくれればいいなと、試合が始まる前にも話していた。 小さい力だけど、一生懸命やることが、見ている人の力になると思って臨んだ大会。勝つことができ、また試合ができることに感謝して、少しでも上にいきたい。8月8日・1回戦○東日本国際大昌平(福島)2―1白樺学園(北北海道)● (初出場の東日本国際大昌平は同点の九回に勝ち越し)東日本国際大昌平・江井康胤監督ベンチ前で選手たちに声をかける東日本国際大昌平の江井康胤監督=阪神甲子園球場で2026年8月8日、岩本一希撮影 <甲子園初出場で初勝利を挙げました> 勝てて本当に良かったなということで、初出場でなかなか勝つのも簡単ではないと思っていました。 特になかなか打てない中でなんとか2点つないで、我慢強く守って勝てたことはチームにとっての財産だし、子供たちにとっていい経験だと思います。 <甲子園の雰囲気はいかがでしたか> 本当に歓声もすごかったです。そういった中で特にバッター陣が相当緊張をして、ガチガチな状態だったのもわかっていました。 どうやったら緊張をほぐせるのかなと、私の今までの経験の中で、どういう言葉をかけたらいいかなということをベンチの中では考えていました。8月11日・2回戦○智弁和歌山2―1社(兵庫)●智弁和歌山・中谷仁監督智弁和歌山の中谷仁監督=阪神甲子園球場で2026年8月11日、吉田航太撮影 <2021年の優勝以来、5年ぶりの夏の甲子園勝利> 高校野球で難しいのが日本一を取った後は勝って当たり前と。代がかわっているのに選手に(重圧が)のしかかる。 「甲子園に出場して当たり前」と闘わないといけない。 甲子園で一つ勝つのも簡単ではないが、周りの期待値が上がる。その流れを断ち切ってくれました。8月18日・準々決勝○横浜(神奈川)6―0花巻東(岩手)● (17日に横浜高校を長年監督として率い、春夏5回の全国制覇を果たした渡辺元智さんが亡くなった)横浜・村田浩明監督横浜の村田浩明監督=阪神甲子園球場で2026年8月16日、岩本一希撮影 (渡辺さんは)自分の人生を変えてくれた。渡辺監督さんが昨日の朝亡くなられたと連絡あって、選手たちには監督さんのためにしっかりやろうと。選手たちが本当に一生懸命にやってくれた。相当なプレッシャーがあったと思う。 <渡辺さんはどういう存在でしたか> 高校生活の長い間、面倒を見てもらった。父親みたいでした。 (最近も)当たり前のように毎日グラウンドに来てくれていた。 自分が下を向いていたら、選手たちに絶対に影響が出る。強く生きようと。 (渡辺さんに)甘えている部分、頼っていた部分があった。 監督さんのきっと「おまえ、一人前になれ。これからもっと責任感、使命感をもって横浜高校を強くしろ」というメッセージなのかなと思って。 <今日の試合は渡辺さんが築いた横浜野球を体現できましたか> 教えそのものだと思います。しっかり(犠打で)送って1点を取る。タイムリーだけではない。 選手たちが力を合わせてやっている姿を見て、渡辺監督さんがつくられた野球部のありのままが出た。これが横浜高校の野球部だと。監督さんも天国で相当喜んでくれたと思います。継承してもっと強いチームにしていきたい。 なんとか優勝を届けられるようにやっていきたい。