毎日新聞 2026/10/2 08:15(最終更新 10/2 08:15) 有料記事 2247文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「同化ではなく共存を」と訴える裵光幸さん=さいたま市内で2026年9月24日、隈元浩彦撮影 祖国とは、どこを指す言葉なのか。日本に生まれ、北朝鮮を「祖国」と信じ、韓国にも自らのルーツを見つめてきた在日コリアンで「高麗若光(こまじゃっこう)の会」理事長、裵光幸(ペガンヘン)さん(78)=埼玉県川口市。三つの国のはざまで生きてきた人生の先に、いま強く願うのは、関東大震災(1923年)の混乱下で起きた朝鮮人虐殺の真相解明だ。南北分断を越えて死者に向き合い、過去を鏡に未来へ――。視線の先には「共存」への願いがある。【隈元浩彦】 「本当か?」。小学生だった裵さんは耳を疑った。川口市立幸町小で授業後に開かれていた民族学級で、朝鮮人虐殺を初めて教わった時だった。無抵抗の同胞が竹やりで無残に殺された……。衝撃は怒りに変わった。「このチョッパリ(日本人への蔑称)め。いつか仕返ししてやる」とさえ思った。 だが、不思議なことに、目の前の日本人を嫌いにはなれなかった。日本人の友だちとは仲が良く、朝鮮人と知った上で貧しかった裵さんを自宅に招いて食事を振る舞ってくれる友人もいた。「同じ人間が、どうしてこんなことができるのか」。虐殺への怒りと、身近な日本人への親しみ。二つの感情が幼い裵さんの中で同居した。 在日2世。ルーツは現在の韓国・忠清北道(チュンチョンプクド)である。裵さんが生まれた1948年は、朝鮮半島に大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)という二つの国家が生まれた年でもある。 裵さんは日本で育ち、中学から民族学校に通い「祖国は北だ」と信じた。朝鮮大学校に進み、民族学校の教師に。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下の体育団体の幹部を務め、北朝鮮には167回足を運んだ。選手に陸上競技用シューズを届けながら、女子マラソンランナーの育成に努め、世界陸上(99年)などでの金メダル獲得を支えた。その功績で北朝鮮の陸上競技協会の副会長の肩書も得た。だが、心中は複雑だったという。 北朝鮮は「地上の楽園」と教えられてきたが、現地で見たのは厳しい現実だった。「これが祖国と信じていた国なのか」。疑問が湧いた。決定的だったのは2023…この記事は有料記事です。残り1378文字(全文2247文字)Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>