映画の推し事:ヒトハ、フタバとオデュッセウス 「愛」と「欲」でつながった話題の2作

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映画の推し事毎日新聞 2026/9/30 20:00(最終更新 9/30 20:00) 1510文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「オデュッセイア」 「オデュッセイア」と「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」の公開が重なった、この夏。二つの映画を見て共通点に気づき、それ以来、壮大な心の冒険が続いている。壮大なスケールと映像美 ホメロス作古代ギリシャ神話を背景とした英雄叙事詩「オデュッセイア」。10年のトロイア戦争の後、10年かけて王オデュッセウス(マット・デイモン)がイタケ島に帰還するまでが描かれる。オデュッセウスは神々の怒りを買い、さまざまな試練に直面する。Advertisement 壮大なスケールと映像美から、オデュッセウスと共に旅をするような没入感を味わい、鑑賞中はその体験に圧倒された。「オデュッセイア」 特に印象的なのは、魔女キルケ(サマンサ・モートン)が暮らすアイアイエ島での出来事。オデュッセウス率いる兵士たちが食料を求め魔女を訪ねるも、キルケが供するごちそうを食べた兵士たちは、豚へと変えられてしまう。本来の在り方を見失っていないか ここでは人間の持つ「欲」が、繊細に捉えられていた。「欲にのまれて、本来の自分の在り方を見失っていないか」。ごちそうをむさぼり食う兵士たちに向けられたキルケのまなざしから、そんな問いが聞こえた気がする。 兵士たちはみな、長旅の空腹状態で生き延びるための食べ物がほしい。ただ素直に、生きたいと願い食料を欲する者たちだが、なんだか私には人間としての営みが矛盾しているのではと感じられた。 彼らは戦争で、多くの人をあやめてきたはずだ。一方で自分の命は惜しみ、生きたいと願う。人としてどこまでが自然なのか、倫理にかなっているのか。「オデュッセイア」 生きるという究極の欲望に突き動かされて自制を忘れ暴走する彼らの姿には、人間が根底に持つ暴力性や傲慢さが目の前でむき出しにされたようで、恐怖すら感じた。特別な島とセイレーンの怒り 「オデュッセイア」にはキュクロープスの島、セイレーンの島、オギュギア島など多くの島が登場した。その中で「アイアイエ島での出来事」が印象に残ったのは「ちいかわ」があったからだろう。 「ちいかわ」では、ちいかわやハチワレ、うさぎたちは「特別な島へご招待」と書かれたチラシに魅せられ島に向かうが、やがて島民を襲うセイレーンの討伐計画に巻き込まれていく。 セイレーンは、島民の誰かが仲間の人魚を食べたと怒っている。人魚の肉には食べた人を不死身にする力があるのだ。ちいかわたちは親切な島民のヒトハとフタバに出会うのだが、彼らはある秘密を抱えていた。「オデュッセイア」 私の中で、ヒトハとフタバがオデュッセウスに重なった。ヒトハとフタバは互いをいたわり、愛ゆえに一線を越えた。オデュッセウスもまた、仲間を思い、たくさんの感情と闘い葛藤する。心が豊かになった どちらの映画も「欲」を通して罪を背負った登場人物と、その先にある「愛」を描いていた。私は「罪を背負った先にある愛」だなんて経験したことも想像したこともない。だから答えを見つけたいと思った。 そもそも愛とは何だろうか。オデュッセウスは愛する妻の元へ帰りたい。ヒトハ、フタバは一生の友達でいたい。愛とは欲から生まれるものなのだろうか。「オデュッセイア」 自分の生活にも目を向けてみた。私たちの人生にはどんな愛があるだろうか。好きな相手に告白する時、誰かを励ます時。そして家族のために祈る時。祈りも愛のカタチだと気付く。 「オデュッセイア」も「ちいかわ」も、テーマは重い。でも、表現された愛だけではなく、心に潜む愛の美しさを伝えてくれた。その多様性に触れて、心が豊かになる感覚があった。 映画の余韻を味わううちに、作者からのメッセージを改めて感じている。季節は秋に変わった。それでも両作から始まった心の冒険は、これからも続く。(和合由依)Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】ベロベロに酔っ払った忌野清志郎とLOVE JETS結成秘話の目撃談関連記事【最新記事】あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>