2026年7月21日 20時25分伊藤隆太郎海底で撮影された「長良」とみられる船体=2026年7月21日、熊本県天草市の牛深沖、伊左治佳孝さん提供 熊本県天草市の牛深沖で、太平洋戦争中に撃沈された旧日本海軍の軽巡洋艦「長良」の潜水調査が21日あり、水深100メートル近い海底に横たわる、長良とみられる船体が撮影された。これまで有人での撮影記録はなく、水中探検家の伊左治佳孝さん(37)らの調査グループが成功させた。遺族ら関係者は「犠牲者を慰霊し、平和の大切さを伝える貴重な成果」と話す。 調査グループは今後、撮影された船体が長良かどうかの鑑定を専門家に依頼する。 長良は1944年8月7日、鹿児島から長崎県佐世保市に向かう途中、天草市牛深町の西方約10キロの沖合で米潜水艦「クローカー」が発射した魚雷を受け、沈没した。乗組員583人のうち235人は地元の漁師らに救助されたが、348人が亡くなった。 潜水調査に挑んだ伊左治さんは、長良に搭乗して亡くなった中原義一郎艦長の孫の西中誠一郎さん(61)から沈没の話を聞き、地元で「軍艦長良記念館」を運営している市社会福祉協議会牛深支所に潜水調査を提案。市社協を通じて遺族らの考えや希望が確認され、調査が同意された。 調査船はこの日、午前9時に牛深港を出て、海流が安定する正午過ぎの満潮時を中心に、水中スクーターなども利用して潜水作業を進め、撮影に成功した。帰港した伊左治さんは「船体はしっかり保存されていた。難しい挑戦だったが、撮影に成功でき、ご遺族や関係者によい報告ができてよかった」と話した。 撮影された画像には、船首か船尾にあたる尖(とが)った船体が写っているという。図面などの資料と照らし合わせて、撮影した位置を特定する予定。海底は砂地で、船は横転などせず甲板を上に向けて沈んでいた。周囲の海流は穏やかで、視界も10メートルほどあり、踏査環境として悪くない状態だったという。 調査船に同乗して海上から調査の様子を見守った西中さんは「戦争の意味を考える貴重な材料にしていきたい」と感謝を述べた。 犠牲者の遺品収集などはせず、撮影のみの調査が行われた。市社協によると、遺族らは艦を墓標そのものととらえ、「艦の様子を知り、遺品などはそのままにして慰霊をしたい」と望んだという。この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月21日 (火)スペインがサッカーW杯優勝「国民の理解得られぬ」60%生サーモン 国産が急成長7月20日 (月)市長の産休、賛否はほぼ同数認知症の行方不明者、1.7万人佐々木麟太郎、マーリンズへ7月19日 (日)京アニ事件7年で追悼式上半期の訪日客、2.0%減協業ポケットウォッチが話題7月18日 (土)皇室典範の改正案 成立国旗損壊処罰法が成立日経平均、下落幅過去5番目トップニューストップページへ準備した国会での訴え「馬鹿らしく…」直前に出席拒んだ冤罪被害者16:00シエラレオネ拠点の特殊詐欺、中国人が日本人に指示か スマホに形跡18:30資源大国ロシアに異変 相次ぐドローン攻撃 給油所に列、発砲事件も10:00岐阜・愛知で初の40度超え「酷暑日」 熱中症の疑いで全国4人死亡20:07関経連、事務局長を解任 職員への「セクハラ」、弁護士の認定受け16:46人口減少社会でもリニア? JR東海副会長「国力維持に大動脈強化」13:00