テラ・クライシス:「現金即払い60万」 都市鉱山の海外流出許す「ピカピカ主義」

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テラ・クライシス深掘り 大野友嘉子田中韻毎日新聞 2026/7/21 06:00(最終更新 7/21 06:00) 有料記事 2341文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷集積回路などの金属が多く含まれるシュレッダー材=千葉県富津市で2026年6月9日、西夏生撮影 羽田空港と大井ふ頭に挟まれた東京都大田区の人工島・京浜(けいひん)島。多くの工場や倉庫が集積し、さまざまな物品が日夜ここから、陸路、空路、海路で国内外へ運ばれる。 島にはリサイクル会社も点在する。建物の解体現場や工場から出た廃材を集めて有用な素材を選別し、再生資源として再び流通させる業者だ。金鉱山上回る含有率 「中国系のリサイクル会社? ここ5年ほどで増えたよね」 5月中旬。リサイクル会社に金属スクラップを持ち込んで一仕事を終えた解体業の男性(67)は、缶コーヒーを片手に続けた。 「中国系の業者は日本の業者より1キロ当たり30円ほど高く買い取ってくれる。この間なんて、10トントラックで金属を売りに行ったら60万円になった。しかも現金払い。うちの社長も大喜びだったよ」 長年付き合いのある日本のリサイクル会社にスクラップを売ることもあるが、最近は高値で買い取ってくれる中国系に持ち込むことが増えたという。 処理される使用済みのパソコンやスマートフォン、電気自動車などには、微量ながら貴金属やレアメタル(希少金属)が含まれる。例えば、スマホ1台に含まれる金は約0・03グラム。1トン当たり約300グラムと計算すれば、平均的な金鉱山(同約5グラム)を上回る含有率だ。資源「大国」ニッポンだが 一台一台の含有量はわずかでも、掘り起こして全体を足し合わせれば途方もない資源量になる。「都市鉱山」と呼ばれるゆえんだ。 資源小国とされる日本だが、都市鉱山に目を向けると様相は異なる。物質・材料研究機構(NIMS)の2008年の試算によれば、国内の家電や電子機器などに蓄積された金は計約6800トン。当時の世界の埋蔵量4万2000トンの16%に当たる。スズは11%、銀は22%、液晶ディスプレーや太陽電池などに欠かせないインジウムにいたっては、実に61%。NIMSは「世界有数の資源国に匹敵する」と指摘した。 その資源が海外へ流出している。みずほ銀行の調査によると、24年に出た銅スクラップ約87万トンのうち約34万トンが海外へ流れた。アルミニウムのスクラップは約239万トンのうち約43万トンが輸出されたという。 逆に、日本は資源を輸入に頼る。民間シンクタンク「東京財団」の試算では、化石燃料を含む日本の資源輸入額は年間38兆円。このうちレアメタルなどの鉱物資源で13兆円だ。都市に眠る「宝」を生かし切れない日本の弱点はどこにあるのか。 「世界有数の資源国に匹敵」。そう評されるほど膨大な日本の都市鉱山。眠るお宝を生かすには何が必要か考えます。(全3回) ①「現金即60万」 海外流出許す「ピカピカ主義」 ②スマホに眠る宝を採掘せよ=22日6:00 ③国富流出13兆円、「16年前の過ち」=23日6:00 東京都心から車で約2時間。木立の間の細い道を進むと、広い敷地が見えてきた。ゲートから大型トラックが入っていく。荷台には、使い古された機械や金属の部材が山のように積んである。中国人社長「日本のメーカーは…」 ここは「スクラップヤード」と呼ばれる施設だ。解体現場や工場などから出た廃材や使用済み家電などが運び込まれる。それを鉄や銅、プラスチックなど素材別に分け、再生材としてメーカーなどに販売する。環境省によると、こうしたヤードは全国に計約4600カ所あるとされる。 「ここに入っているモリブデンはたった1%、ニッケルは2%程度。だけど…この記事は有料記事です。残り924文字(全文2341文字)【前の記事】スマホ画面や窓ガラス原料の「砂」 なぜ今、国内で供給不安?関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>