現場から2026年7月26日 9時00分有料記事上野創 増田勇介 及川綾子2024年7月にワタルさんの部屋を訪れたとき、扉の小窓には鉄板が打ち付けられていた=2024年7月5日、神奈川県中井町境、増田勇介撮影 津久井やまゆり園から南に約30キロ。同じ県立の障害者施設「中井やまゆり園」で、20代のワタルさん(仮名)は、施錠されたほぼ真っ暗の部屋で1日のほとんどを過ごしていた。照明がなく、床はむきだしのコンクリート。扉の小窓には鉄板が打ち付けられていた。 ワタルさんは言葉で表現することが難しく、照明やトイレを破壊するなどの激しい行動があった。「強度行動障害」と呼ばれる状態だ。職員は接触を避けるようになり、食事は部屋の前に置いて、カメラで様子をうかがった。 せめて照明をつけるよう求める父親(63)に対し、職員は「暗い環境は本人が落ち着くため」と言ったという。入所後のワタルさんは目つきが変わり、「薬を飲んでぼーっとしているのに、探るような上目遣い」だったと父親は言う。中井やまゆり園=2026年6月17日、神奈川県中井町、朝日新聞社ヘリから、嶋田達也撮影 この事例は、津久井やまゆり園で事件後に虐待が疑われる事案があったことをきっかけに、県が他の県立施設も調べて発覚した。 中井やまゆり園では他にも、「服薬用の水に塩や砂糖が入れられていた」「利用者の居室の天井が便まみれの環境で生活させた」といった事例が見つかった。 外部委員が2022年9月にまとめた報告は、「人権意識が欠如」「職員が利用者を人間として見られなくなっている」と厳しく指摘した。植松死刑囚の言葉と重なる文言が、同じ県立施設の実態に対して向けられた。 黒岩祐治知事は、県立施設で…この記事を書いた人上野創横浜総局専門・関心分野教育、不登校、病児教育、がん、神奈川県、横浜市増田勇介横浜総局次長専門・関心分野地方自治関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月26日 (日)やまゆり園事件から10年寝る前のスマホ 睡眠短い傾向夏山での遭難、過去最多7月25日 (土)副首都法が2票差で成立トランプ政権が新関税を発動今年のウナギは「お買い得」7月24日 (金)セブンとPayPay、ID統合検討能登 初の復興住宅完成森保監督の後任に大岩剛氏7月23日 (木)高市首相が陳述書提出山田五郎さん死去 67歳コロナ死者2万1千人超トップニューストップページへロシア同盟国、プーチン氏に苦言 侵攻の理由「理解は非常に難しい」7:30LGBTQ祭典で群衆に車 1人死亡、14人負傷 ベルリン中心部7:49国会前デモを若者らが緊急開催 「国会軽視」「数の横暴」などと訴え20:58首相「寝てない」投稿 政治学者が説く「リアリティー番組」の終わり11:00東大卒、音楽院行きやめてプロテニス選手に 42歳の「幸せの定義」8:00「土用の丑」のうなぎは何ウナギ? 食べる前に知っておきたい要点6:00