「前の地震より暴力的だ」「前回より長く感じた」 最大震度7の熊本

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最大震度7の地震発生当時の熊本県内のスーパーや住宅内の様子=2026年7月28日午後4時27分ごろ、読者提供大きく潰れた建物=2026年7月28日午後6時26分、熊本県八代市内、住民提供 最大震度7の地震が28日に発生した熊本から、現地の声をお伝えします。18:30余震が心配「今夜はすぐに避難できるように」 熊本・益城 熊本県益城町にある古民家でも、揺れで屋根の瓦が落ちたりずれたりした。この家に住む城本真澄さん(77)によると、2016年の熊本地震で全壊したが、修復を終えた後は、民泊としても活用しているという。 地震発生時は立っていられないほど強い揺れだったといい、台所には茶わんなどが散乱。窓ガラスは、揺れのせいか自然と開いていた。水が少なかった敷地内の池は、なぜか泥水があふれているという。 余震も何度かおそったため、「今夜はすぐに避難ができるよう、玄関で寝ようか」と迷っているという。18:20「シュー」という音をたてて煙突が傾く 熊本・八代 JR八代駅前で花屋を営む多武(たぶ)美津子さん(78)は営業が終わり、店内でパソコンを閉じて一息ついたときに大きな横揺れを感じた。 「音もなくいきなり揺れ、パソコンが足元に落ちた」。花を生けるガラス瓶は全て床に落ちて散乱した。断水し、周辺の信号も消えたという。 店の前の道路は隆起し、近くの古い家は全壊しているようで、住人の高齢女性が救急車で搬送されたのを見たという。 駅を挟んだ裏側にある日本製紙八代工場の赤い煙突が「シュー」という音をたてて傾いていくのが見えた。「橋にひびが入った」という叫び声も聞こえているという。 今もなお10、15分おきに揺れが続いているといい、「10年前の地震よりはるかに揺れた。どうしたらいいか」と声を震わせた。18:15熊本駅近くの居酒屋「前の地震より暴力的だ」 JR熊本駅近くの居酒屋「うたの木」を経営する男性(64)は、仕込みの途中で強い揺れに襲われた。立っているのがやっとで、グラスはすべて落ちて散乱した。店舗の上にある自宅では、鏡台が倒れ、仕込みをしていた梅酒の瓶が割れた。2016年の熊本地震の教訓で、酒瓶は固定していたため無事だったという。 「前の地震より暴力的でひどかった」と振り返った。停電や断水はしていないが、片付けに追われていると話した。17:50熊本駅前のホテル「前回の地震より長く感じた」 熊本市のJR熊本駅周辺も強い揺れに襲われた。駅前にあるホテルのスタッフの女性によると、事務所の棚に置いていた酒瓶などが落ちて散乱した。宿泊者約50人が一時、1階に避難したが、その後は客室に戻りつつあるという。 女性は「揺れが30秒から1分かかり、前の(2016年の)熊本地震よりも長く感じた」と話した。停電や断水はしていないが、エレベーターは止まっているという。17:45 震度7を記録した熊本県宇城市で障害者グループホームや就労支援施設を経営する敷島武士さん(46)は「横揺れがかなり長く続いた。揺れの大きさは(2016年の)熊本地震をはるかに超えていた」と話す。 施設の内壁が崩れたという。ただ、グループホームの入所者8人や職員にけがはなかった。 周囲に倒壊した家屋はないが、2カ所から黒煙が上がっているのが目視できたほか、県道が渋滞しているという。17:35益城の老人ホームで立っていられないほどの揺れ  震度6強を観測した熊本県益城町の特別養護老人ホームでは、立っていられないほどの揺れに襲われた。施設の職員によると、1階にある本棚や靴箱が倒れ、花瓶なども全て落ちて散乱した。入居者約50人や当時施設にいた職員、ショートステイの利用者にけが人はいなかったという。 その後も余震が続いているが、入居者らは落ち着いているという。地震発生時に一時的に停電したが、今は停電も断水もないという。16:45「どこから手を付けたらよいのか」多数の酒瓶が割れた水俣市の酒屋 激しい揺れに見舞われた熊本県水俣市中心部の栄町2丁目で「リカー・ショップ住吉」を営む住吉隆之さん(72)は、「揺れ始めたなと思ったら、いきなり激しく揺れた。なんにもすることができなかった」と驚いた様子で話す。 店の床には、棚に並べていた焼酎などの酒瓶が割れて、散乱していた。 特に被害がひどいのがワインセラー。多数のワインが割れて足の踏み場もない状態になった。「3代目のわたしで店は50年近くになるが、こんなに被害が出た揺れは初めて。片付けも、どこから手を付けたらよいのか」とぼうぜんとしていた。