朝日新聞連載8がけ社会記事現場から2026年7月22日 9時00分有料記事寺沢知海小西美穂さんら2件のコメント■8がけ社会 足りないのは人なのか(1)オフィスのバーカウンターで打ち合わせをする鷲谷恭子さん(左)と高木まなみさん=2026年3月4日、福島県郡山市 学校が春休みに入った3月下旬、福島県郡山市の住宅街にある株式会社「ケイリーパートナーズ」のオフィスでは、にぎやかに遊ぶ小学生と幼稚園児の姉妹を横目に、母親の女性がパソコン作業をしていた。 「私が見ているよ」。仕事で手が離せない女性に、同僚が子どもの相手を買って出た。 「こんにちは」。午後2時出社の社員が、元気いっぱいに姿を見せた。 人手不足に悩む地元企業から、経理や広報といったバックオフィス業務を請け負うケイリーパートナーズは、一般的な人材派遣業のように見えて、内実は大きく違う。新シリーズ「8がけ社会 足りないのは人なのか」 足りないのは「人」なのか。働きたいのに働けない。技術を生かせず細る現場。若者が来ないのではなく、受け入れる価値観が追いつかない。必要なのは仕組みの更新ではないのか――。「当たり前」を問い直す現場から、人手不足の向き合い方を考えます。 役員を含め19人のメンバーは全員が女性で、出社時間はバラバラ。育児などの事情に合わせて希望する時間に働く。フルタイムもいれば、週4時間勤務の社員もいる。 「働く人、それぞれの事情や制約を前提に、仕事のあり方そのものを見直さないといけない」 代表取締役の鷲谷恭子さん(49)が、地元の郡山市で創業したのは2019年。都会より一足早く、人手不足の波が地域を揺さぶり始めていた。東京で積み重ねたキャリア 妊娠で「戦力外」に 大学卒業後に就職したJR東日本では、地方勤務を経て東京本社のカード事業部で新規事業を企画立案するなど、順調にキャリアを重ねた。 入社6年目の27歳の時、子どもを妊娠すると状況は一変した。 つわりで出社できない日々に「戦力外になった」と感じた。本社の中枢で仕事を希望する同僚は多く、「私の代わりはいくらでもいる」と気持ちがふさいだ。健康的に仕事に集中できなければ、これ以上のキャリアアップは無理だと悟った。 子どもとの時間を大切にしたい希望もあり、07年に退社して地元に戻った。 子どもが成長するにつれて、もう一度「社会とつながる時間を持ちたい」との思いが強まった。だが、地方では、キャリアを生かした仕事は限られる。周囲のママ友も、働く意欲があっても「仕事はパートしかない。キャリアアップできる可能性を感じない」と、口々に愚痴をもらしていた。働きたい人はいるのに、受け入れる仕組みがない 東日本大震災から5年後の1…この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月22日 (水)積極財政へ「新しい投資枠」高速度や飲酒運転に数値基準1都3県 平均価格「億ション」7月21日 (火)スペインがサッカーW杯優勝「国民の理解得られぬ」60%生サーモン 国産が急成長7月20日 (月)市長の産休、賛否はほぼ同数認知症の行方不明者、1.7万人佐々木麟太郎、マーリンズへ7月19日 (日)京アニ事件7年で追悼式上半期の訪日客、2.0%減協業ポケットウォッチが話題トップニューストップページへ米国の戦費は6兆円超、国防長官が証言 イラン攻撃は11日連続8:48千葉県八街市の住宅で火災 焼け跡から4人の遺体見つかる9:06骨太の方針、「東京一極集中」の文言消える 小池知事「古びた表現」6:30高市首相「0~3時間睡眠が常態化」 Xに投稿、「明け方まで資料」20:32「がれきの下から口笛の音が」父は息子を探し続けた ベネズエラ地震9:00一橋大生がラクロス日本代表に 30年ぶりに日本開催の世界選手権へ6:50