裁判Plus 司法のリアル深掘り 待鳥航志毎日新聞 2026/7/21 16:00(最終更新 7/21 16:00) 有料記事 4712文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷2025年4月、心肺停止状態の長男を抱えた女性はJR戸田駅へ向かった=埼玉県戸田市で2026年7月19日午後4時5分、待鳥航志撮影 動かなくなった息子を抱っこひもで抱え、帽子をかぶせた。自宅を出て、駅に向かった。 息子と一緒にホームから飛び込もう。そう思ったが、踏み切れない。 ホームとトイレを何度も行き来し、30分以上が過ぎた時、呼び止められた。声の主は、警察官だった――。 2025年5月、埼玉県戸田市の女性が自宅の浴槽で長男を殺害したとして、埼玉県警に殺人容疑で逮捕された事件が、社会に衝撃を与えた。 女性は今、裁判にかけられている。判決はあす22日午後、言い渡される予定だ。 女性は法廷で、何を語ったのか。 <前編の内容> ・「産後うつが…」共感と批判の声 ・出産に歓喜も…育児に不安要素 ・理想は「家事育児を両立させる母親」 ・女性を追い詰めたもう一つの問題 ・事件直前、SOSを繰り返した 後編は22日にアップします。判決内容とあわせ、裁判の争点や産後うつに関する精神科医の証言を詳報します。「浴槽に沈めて殺害」社会に衝撃 事件が起きたのは、2025年4月21日だ。 心肺停止状態の赤ちゃんを抱えた女性が、JR戸田駅内で警察官に発見された。 埼玉県警は5月7日、長男を自宅の浴槽に沈めて殺害した疑いで女性を逮捕。女性は「産後うつがつらかった」と供述した、と報じられた。 X(ツイッター)には産後うつを巡る投稿があふれた。 <「私だったかもしれない」と思う> <気持ち、母親ならみんなわかるよね> 一方、<産後うつが犯罪の免罪符になるのは良くない>との意見も見られた。 SNS分析ツール「メルトウォーター」によると、5月7~13日の「産後うつ」を含む投稿や再投稿は7万4000件超に上り、大半は事件に言及するものだった。報道前の1週間は400件足らずで、事件の衝撃の大きさがうかがえる。弁護側は無罪を主張 女性は鑑定留置などを経て25年9月に殺人罪で起訴された。 公判は、今月14日から始まった。 法廷に現れた被告の女性は、髪を一つに結び、白シャツに黒ズボン姿。保釈され、医療機関に入院している。 裁判長に殺人罪の認否を問われると、「私がやったことで間違いありません」と冷静な声で答えた。 弁護人は「重度の産後うつ病で、(完全に責任能力がない)心神喪失状態にあった」として、無罪を主張した。 一方検察側は、産後うつの影響はあるものの、一部責任能力が認められる「心神耗弱」だったと述べた。 女性は24年12月に長男を出産した。そこからわずか4カ月で事件が起きたことになる。 この間、何があったのか。 女性本人や、夫や実父の証言をもとに経緯を追うと、事件直前まで女性がためらいながらも「SOS」を発し続けた様子が浮かんできた。【注意】このあとには、産後うつの心理状態や犯行状況に関する記載があります。待ちわびた第1子の誕生 女性は、19年3月に夫と結婚した。 2カ月後に最初の妊娠が分かったが、流産した。24…この記事は有料記事です。残り3519文字(全文4712文字)【前の記事】ジャーナリストがこぞって「反対」 再審の証拠使用に刑罰規定関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>