オンラインの森:「VIVANT」第2シーズンを見る前に知っておきたいこと 未回収の伏線はこれだ!

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「VIVANT」の乃木憂助(堺雅人)©TBS 人気ドラマ「VIVANT」の「第2シーズン」が、7月26日からスタートする。 2023年7月から9月にTBS系日曜劇場で放送された前作は、最終回の視聴率が19.6%(関東地区)を記録。多くの謎と未回収の伏線を残して終わり、「VIVANT」ロスなる現象まで生み出した。3年ぶり、待望の第2シーズンを前に前作を振り返り、残された伏線と見どころをまとめてみた。窓際商社員、実はすご腕「別班」情報員 まずはおさらいから。 丸菱商事の商社員、乃木憂助(堺雅人)は、130億円の誤送金事件解決のため中央アジアのバルカ共和国に渡る。金の行方をたどりテロリストを突き止めるものの、テロリストは乃木の目前で自爆。Advertisement「VIVANT」の野崎守(阿部寛)©TBS 事件への関与を疑われ、乃木はバルカ警察に追われることになる。警視庁公安部外事課の野崎守(阿部寛)、医師の柚木薫(二階堂ふみ)と出会い、やがて国際テロ組織「テント」の存在に気付く。乃木は実は、自衛隊の非公然組織「別班」の情報員で、国際テロ集団をひそかに追っていたのだ。 誤送金事件の真相は、丸菱商事に潜伏していたテントの工作員(モニター)の山本巧が、ブルーウォーカーこと天才ハッカー、太田梨歩を使って仕組んだものだった。諜報サスペンスが親子の宿命に やがてテントのリーダー、ノゴーン・ベキ(役所広司)が、乃木が幼い頃にバルカで別れたきりの父親だったことが分かる。ベキこと乃木卓は元警視庁公安部の職員でバルカに赴任していたが、内乱のさなかに公安に見捨てられ、日本への報復を目的にテントを組織していたのだ。「VIVANT」の柚木薫(二階堂ふみ)©TBS ベキは息子の憂助と再会したことをきっかけに投降、日本に移送される。しかし真の目的は、自分を裏切った上司、上原への復讐(ふくしゅう)だった。ベキは同行した仲間とともに上原を襲撃するが、憂助に狙撃される。 敵として追っていた相手が父親だったという構図が、単なる諜報(ちょうほう)サスペンスを親子の宿命の物語へと変えていった。 物語をさらに重層的にしたのが、ベキの養子でテントのナンバー2、ノコル(二宮和也)の存在だ。 憂助は、ノコルにとって思いがけず現れたベキの実の息子であり、それまで築いてきた自分の立場を揺るがす存在だった。憂助が別班の任務としてベキに近づいていたと知ったノコルは激しく動揺し、対立する。「VIVANT」のノコル(二宮和也)©TBS だが最終話、憂助が説得もむなしくベキを撃たざるを得なくなったいきさつを知ったノコルは、それでも「お父さんは憂助に撃たれて、幸せだったはずだ」と語り、「ありがとう……兄さん」と感謝を伝えた。ベキは死んだのか? 先を読ませないまま最終回へとなだれこんだが、解消されなかった謎は少なくない。そのいくつかを挙げてみよう。 まず、ベキは本当に死んだのか。 その遺体は、後日の報道で「すす同然で発見された」としか確認されていない。憂助は以前、テントに潜入するために別班の同僚らの急所を外して気絶させるという技を見せたこともあり、今回も同様に気絶させていた可能性は十分にある。 丸菱商事の専務、長野利彦(小日向文世)の正体は。ブルーウォーカーとの連絡役で、太田と不倫関係にあったと語っていた。防衛大卒業後の空白の2年間、薬物依存の更生施設に入所していたとも自称する。「VIVANT」の長野利彦(小日向文世)©TBS ベテラン俳優が演じる役としては地味な着地とも思え、過去にテントとの関わりがあった可能性は否定しきれない。 公安部での野崎の部下で、実はテントのモニターだったと判明した新庄浩太郎(竜星涼)の経緯なども、SNS上で視聴者の考察合戦が続いた。 そして最終話の結び、憂助の前に「赤いまんじゅう」が置かれる。これは別班への緊急招集を意味するサインであり、物語がまだ終わっていないことを強く印象づけた。主要キャスト続投、新キャラも 「VIVANT」は、放送開始前に出演者名以外の情報をほとんど出さないという宣伝戦略や、モンゴルでの長期ロケが生み出す映像の迫力も型破りだった。モンゴル語で会話するシーンが大半を占めるために字幕付きで、洋画を見ているような新鮮さもスケールの大きさを印象づけた。 続編となる第2シーズンは、第1シーズンと同じ日曜劇場(TBS系日曜午後9時)で放送され、放送直後からU-NEXTで独占配信される。2クール(約半年間)連続放送で、近年の地上波でこれだけの長丁場ドラマは珍しい。「VIVANT」第2シーズンのキービジュアル©TBS 第2シーズンの第1話は、赤いまんじゅうが置かれた場面から始まる。第1シーズンと同様、キャスト以外の情報はほとんどない。 TBSの宣伝文句を引用すると、この回では「憂助が父でありテントの指導者でもあったノゴーン・ベキに銃弾を放った“あの日”、また、薫、ジャミーンと再会し、2人を力強く抱きしめた“あの日”、その裏で一体何が巻き起こっていたのか」が明かされるという。 主要キャストは前作からほぼ続投。阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李らが再集結する。新キャストとして宮下今日子と、タイのタナパック・ジョンジャイパーの参加も発表されている。 舞台は前作のバルカ共和国から広がり、撮影はアゼルバイジャンでの大規模ロケを敢行。公開されたティーザー映像には海上での任務や沈没船を思わせるカットもあり、物語が国際的に拡大することがうかがえる。 福澤克雄監督も続投。第1シーズンについて「序章に過ぎない」と語っており、当初から3部作の構想があったことも明かしている。 第1シーズンで積み残されたベキたちの生死、新庄やテント残党の動きなどが、第2シーズン、あるいはその先まで持ち越される可能性が高い。 第1シーズンで乃木親子の物語が一段落し、今後は周囲のキャラクターたちが大きく動き出しそうだ。ドラムの活躍にも期待 3年の空白期間をおいて再登板の堺雅人にとっては、さらなる転機となりそうだ。代表作のドラマ「半沢直樹」では、最初のシリーズが放送された13年から第2シーズンの20年まで7年もの空白をものともせず、視聴率、話題性とも盛り上がった。「VIVANT」が、そのキャリアを記録的に塗り替えることになるかもしれない。「VIVANT」のドラム(富栄ドラム)©TBS 筆者がひそかに注目しているのが、ドラム(富栄ドラム)だ。公安部のエージェントとして野崎を助け、登場場面では大活躍。温和で愛嬌(あいきょう)のある巨漢、言葉を発さず翻訳アプリでやり取りする独特なキャラクターだ。 その出自を描くサイドストーリー「ドラム VIVANT THE ORIGIN STORY」が、U-NEXTで独占配信中だ。本編の謎につながるヒントが隠されているかもしれない。 また第1シーズン全10話も、U-NEXTなどで配信中。新シリーズの始まりを心待ちにしたい。(山田あゆみ)