近隣住民の仮処分申請で、高松地裁が解体差し止めを認めた旧香川県立体育館(船の体育館)。県による内装解体工事が進んでいた=高松市福岡町で2026年10月15日午後4時29分、森田真潮撮影 世界的建築家・故丹下健三氏が設計した高松市の旧香川県立体育館(通称・船の体育館)を巡り、香川県が進める解体工事の中止を近隣住民が求めた仮処分申請について、高松地裁(野上誠一裁判長)は30日、差し止めを認めない決定を出した。 住民側は、景観や眺望の利益の保護を理由に解体の中止を求めていた。 旧体育館は1964年に完成。同じ年に完工した丹下建築の国立代々木競技場の第1・第2体育館(東京都渋谷区)などと並び、日本最初期のつり屋根構造を採用した建造物として知られる。Advertisement 県は老朽化や耐震不足を理由に、4月から解体工事に着手していた。 近隣住民は6月、「建物は優れた建築的価値を有するだけでなく、地域特有の良好な景観として人々の歴史的、文化的環境を形作っている」などとして仮処分を申請。主要構造部や外壁などを壊さないよう求めた。 一方、県側は「解体には法令違反も違法性もない」などと争っていた。【森田真潮】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。