インタビュー2026年10月30日 14時00分有料記事聞き手・宮坂奈津 高市早苗政権は今年4月、武器輸出の目的を「救難・輸送・警戒・監視・掃海」に限定する規制を撤廃し、殺傷能力のある武器の輸出を解禁しました。 歴史を振り返れば、日本が外国に武器を輸出していた時代は過去にもありました。 歴史から学べることは何か。明治大国際武器移転史研究所の纐纈(こうけつ)厚客員研究員(日本近現代政治軍事史)に聞きました。明治大国際武器移転史研究所の纐纈厚客員研究員=東京都千代田区、宮坂奈津撮影 武器輸出は、かつて日本が戦争に向かう時代にもありました。本格化したのは1904年の日露戦争の後です。 日本はロシアに勝利したものの、大国の戦力を目の当たりにして、「これでは次の戦争に勝てない」と日本政府は考えました。そこで、輸出によって武器生産の拡大を図るようになりました。 当時の武器輸出に関する統計によれば、主な輸出先は内戦状態にある中国とロシアでした。特にロシアが多かった。輸出したのは歩兵が使う銃や弾薬が中心で、軍事費の大部分をその輸出で賄えるほど、利益を上げていました。 日露戦争で交戦したばかりの国に武器を売ることには抵抗もあったでしょう。でも、いまに置き換えれば、アメリカが第2次世界大戦の敵国だった日本に武器を大量に売っているのと構図は似ています。 ロシアへの武器輸出は、当時の日本政府にとって重要な意味がありました。 ロシアを支援することは、第1次世界大戦で同じ連合国のイギリス、フランスを支援することにつながります。国際社会で有利に立ち回るために、これらの国と関係を強めておくことが必要でした。武器輸出は武器の生産体制の安定にとどまらず、政治的な戦略の一つだったと言えます。「武器生産システム」拡大の先に 武器を売る営みはやがて、民間企業を巻き込む「システム」になっていきます。 1918年にできた軍需工業…【今ならキャンペーン価格】有料記事が2カ月間 月額100円で読み放題!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人宮坂奈津ネットワーク報道本部専門・関心分野民主主義、北欧関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月30日 (金)本の発売、大阪も1日遅れに?ガソリン補助、12月から縮小スペインで列車が衝突・脱線10月29日 (木)子どものSNS制限に動くEU「永住権」ビジネスで逮捕熊本地震発生から3カ月10月28日 (水)GMO攻撃側 「顧客情報」公開防衛産業強化へ 国が新法人漫画家・ちばてつやさん死去10月27日 (火)「スパイ防止法」に罰則案福田康夫元首相が死去 90歳西山朋佳さん 女性初の棋士へトップニューストップページへトランプ氏、接戦州で集会中止 体調尋ねた記者に激高「見た目最悪」13:00仮想通貨「バイナンス」がハッキング被害 影響額63億ドルの推定も13:39沖縄・宮古島沖でタグボート火災 日本人乗組員1人が行方不明14:25「イケイケ」で売り込む日本の武器輸出 足元の自衛隊からは不満も14:00米国制裁下のICC赤根所長「何があっても活動止めない」 単独会見10:00独自戦争とスポーツは別か ロシアで世界選手権を、なぜいま The Athletic8:00