2026年10月30日 19時00分斎藤健一郎地元の富士吉田市では午前8時ごろ、初冠雪をした富士山が姿をあらわした=山梨県富士吉田市上吉田9丁目、同市提供 例年より1カ月ほど遅く、日本一の山に雪の便りが届いた。気象庁は30日、富士山の初冠雪を発表した。明治時代から132年続いた目視観測に代わり、今季からデータ解析を導入。甲府市の気象台からは富士山が見えないまま発表される初の初冠雪となった。一方、地元の山梨県富士吉田市ではこれまで通り、市富士山課職員が目視で冠雪を確認し、「富士山初雪化粧」を宣言。新旧の観測が対照的な初冬の幕開けとなった。 30日朝、山頂から約40キロ離れた甲府市からは、白い雲に阻まれて富士山の姿を仰ぐことはできなかった。だが、午前8時のデータ解析で山頂付近の積雪が捉えられ、全国の山の初冠雪を伝える気象庁のウェブサイトに「富士山 10月30日」の日付が記された。積雪があっても山頂が見えなければ発表に至らなかった昨季までとは、一線を画す対応になった。 判定には、気象レーダーの降水データやアメダスの気温・日射量などから積雪量を推定する「解析積雪深」という情報が使われる。気象庁は2019年から一部で運用を始めていたが、データの蓄積などもあって解析精度も向上したことから、今季より全国44山の初冠雪判定へと用途を広げた。これで、山が目視できない悪天候でも山頂付近の状況を把握できる。 観測方法が変わったため過去の記録との単純比較はできないが、これまでの記録と比べると、今年は平年の10月2日より28日遅く、2番目に遅い初冠雪となった。 甲府からは見えなかった雪を、富士山のふもとでは人の目が捉えていた。富士吉田市では、富士山課の職員が白くなった山頂を市内から目視で確かめ、「富士山初雪化粧」を宣言した。朝6時ごろには雲に覆われて見えなかったが、午前8時ごろには雲がほどけ、6合目近くまで雪に覆われた山容が姿をあらわしたという。今年は市が独自の初雪化粧宣言を始めて20年の節目になる。 富士山課長の羽田正利さんは「ふもとではあまり雨も降っていなかったので、山が姿をあらわしたときは驚きました。誰もが納得の初雪化粧。安心しました。季節の移り変わりを広く知っていただくための宣言なので、これからも目視で続けていきます」と話した。【今ならキャンペーン価格】有料記事が2カ月間 月額100円で読み放題!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人斎藤健一郎甲府総局|専任記者専門・関心分野省エネ、環境、エネルギー、旅関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月30日 (金)本の発売、大阪も1日遅れに?ガソリン補助、12月から縮小スペインで列車が衝突・脱線10月29日 (木)子どものSNS制限に動くEU「永住権」ビジネスで逮捕熊本地震発生から3カ月10月28日 (水)GMO攻撃側 「顧客情報」公開防衛産業強化へ 国が新法人漫画家・ちばてつやさん死去10月27日 (火)「スパイ防止法」に罰則案福田康夫元首相が死去 90歳西山朋佳さん 女性初の棋士へトップニューストップページへトランプ氏、接戦州で集会中止 体調尋ねた記者に激高「見た目最悪」13:00【更新中】日銀が物価「2%到達」 本日配信の全記事はこちらから19:16学校法人同志社の理事長が謝罪「命守れなかった」 辺野古事故で会見18:08賃上げ、社会全体へ浸透を「人への投資」拡大 経団連が春闘指針原案19:00独自「イケイケ」で売り込む日本の武器輸出 足元の自衛隊からは不満も14:00【解説人語】個人情報の流出が怖い…今できることは?いちからわかる18:45