ベンチで実感した「声の効用」 連覇狙うヤマハ左腕の貢献

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【三菱自動車岡崎-ヤマハ】ベンチで大きな声を上げるヤマハの寺沢孝多投手(右)と九谷青孝コーチ(中央)=ぎふしん長良川球場で2026年10月5日、兵藤公治撮影 岐阜市のぎふしん長良川球場で5日まで行われた第51回社会人野球日本選手権大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)の東海地区最終予選。本大会連覇が懸かるヤマハ(浜松市)のベンチから、元気いっぱいの声が響く。味方の打者へ「いいねえ。ボールがよく見えてるよ」。投手へは「腕をしっかり振るだけだ」。声の主は寺沢孝多投手(25)。入社3年目の左腕だ。「明るく楽しくがヤマハスタイル」 前回大会はチームの優勝をスタンドで見届けた。好投手がそろうチームで、頭角を現すのは容易ではない。今年の都市対抗予選も、ベンチ入りメンバーから外れた。 日本選手権最終予選は、今春以来のメンバー入り。「久しぶりにベンチに入ったら、ワクワクしてしまって。明るく楽しくプレーするのがヤマハのスタイル。それを体現できたらいいな、と思った」と明かす。 比較的おとなしい選手も多いチーム。外野に近い方のベンチの端から、いつも大きな声で選手を鼓舞しているのが九谷青孝・投手コーチ(36)だ。その横に割り込んだ。 激励だけではない。「前野さーん」と、今夏の都市対抗で補強選手として西濃運輸(岐阜県大垣市)の優勝に貢献し、MVPの橋戸賞を受賞した右翼手の前野幹博(31)を呼び、「もう少し、こっちです」と守備位置を指示。ある時は、「ここは、セーフティー(バント)あるよ」と注意喚起する。 実は、現役時代から九谷コーチが蓄積している相手打者のデータをしっかり拝借。「打球方向の傾向などは、九谷さんのまねをして言っているだけなんです」。それでも、明るい声が響けばチームは盛り上がる。「きっと打てるよ」--。ポジティブな言葉を送り続けた。甲子園で逆転サヨナラ満塁本塁打を浴び 「チームのために」の精神は、石川・星稜高時代に培った。2年生だった2018年夏の甲子園は、済美(愛媛)との2回戦で九回に6番手として登板。同学年のエース奥川恭伸投手(現ヤクルト)は足がつって四回で降板。早々と継投策を取っており、もう投手は残っていなかった。延長に入っても力投したが、2点リードのタイブレークの十三回に大会史上初の逆転サヨナラ満塁本塁打を浴びた。 「打たれた瞬間はファウルだと思ったが、…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】