「同じ民族でなぜ…」 緊迫の軍事境界線、騒音で眠れぬ韓国住民

Wait 5 sec.

韓国から望むことができる北朝鮮の小高い丘。尾根付近に韓国に向けて騒音を鳴らす拡声器が設置されている=2026年10月26日午後0時21分、川口峻撮影 今年9月に北朝鮮と韓国を隔てる軍事境界線(MDL)付近で地雷が爆発し、韓国軍幹部が負傷した事件をきっかけに、MDL付近の地域で緊張が高まっている。事件の責任を巡って非難の応酬となり、北朝鮮はかねて進めていた「国境要塞(ようさい)化」に加え、韓国側に向けて自走砲を設置。さらに拡声器放送を再開させる「心理戦」も展開する構えだ。北朝鮮軍によるMDLの侵犯も多発しており、住民からは心配する声が上がる。金与正氏が予告「心理戦拡声器」 川を挟み、1・7キロほど離れた対岸に北朝鮮を望む韓国北西部の江華島(カンファド)。北朝鮮側の集落方向から音楽がかすかに聞こえ、別の場所からは野焼きでもしているような白煙が上がっていた。川沿いのフェンスの近くでは軍人とみられる数人が作業する姿もあった。 特に目を引くのが、韓国側に向け、小高い丘の上に設置された大型スピーカーだ。 これまでもMDL付近では、南北関係が改善すれば拡声器放送が中止され、悪化すれば再開されることが繰り返されてきた。韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮は南北・米朝対話が行われていた2018年以降行っていなかった拡声器放送を24年7月に再開。北朝鮮に融和的な進歩系である李在明(イ・ジェミョン)政権が誕生した25年6月から、再び中止していた。 ところが金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(ヨジョン)党総務部長は10月21日付の談話で「対韓国心理戦拡声器」が月内に稼働すると予告した。夜寝られず睡眠薬も…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事