「この席で結婚指輪を…」 尾道の純喫茶で昭和にタイムリープ

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「純喫茶 タイムリープの扉」の鉄板ナポリタンセット=広島県尾道市で2026年10月6日、佐藤賢二郎撮影 今日は「純喫茶 タイムリープの扉」にお邪魔した。JR尾道駅から北に約800メートル、国道沿いから少し奥まったところにある。扉を開けると、線路の枕木を使った内装やレンガ調の壁、木の机に深緑のベルベットの椅子が並ぶ落ち着いた空間が広がっている。店名の通り昭和にタイムリープした気分になる。若者や外国人の来店多数 経営するのは金光香さん(52)。店は元々1980年創業の喫茶店「そごう珈琲店」だった。高齢のため店を誰かに譲ろうとしていた前店主の女性と出会い、「できるだけこのままで引き継いでほしい」との願いを受け入れ、昨年3月に今の店をオープンした。Advertisement「純喫茶 タイムリープの扉」経営者の金光香さん(右)とスタッフ=広島県尾道市で2026年10月6日、佐藤賢二郎撮影 店名は「ここに入ると、昭和を思い出してもらいたい」との思いを込めた。店外には新旧の店名の看板があり、分厚く白いコーヒーカップには「sogo」の文字が残る。 鉄板に卵を敷いた「鉄板ナポリタン」、野菜3種とハムと卵の「ピラフ」(いずれも980円)は前の店から続く看板メニュー。店に備えたコーヒー豆の焙煎(ばいせん)機の扱い方とドレッシングやタルタルソースの作り方も前店主に教わり、なじみの味を守っている。 一方で、「良いものは残しつつ、新しいものも取り入れよう」と、1種類だけだったモーニングサービスを5種類に増やした。コーヒーにトーストと卵が付いて390円のモーニングは、前の店からの常連客にも喜ばれている。最近はレトロ喫茶が好きな若者や外国人の来店も多いらしい。 店を手伝っている女性スタッフは、前の店の常連客だったという。「19歳から通い始め、28歳の時、この席で結婚指輪をもらったんです」と教えてくれた。金光さんもこのエピソードは知らなかったらしく、びっくりしていた。 店はたくさんのすてきな思い出と共に歴史を重ねている。【村瀬達男】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事