北京市へ入る道路に設置された、車両や人員をチェックする検問所=2026年10月13日、河津啓介撮影 まるで封建社会のように、首都に入るには「関所」を通らねばならない。現代的な大都会・北京市でそんな体験をするとは思いもしなかった。 先日、中国河北省の町から隣接する北京市の中心部に向かう路線バスに乗った。いくつかの停留所を経て市境にさしかかると「ポリス・チェック」と記された検問所があり、通過待ちの車両が並んでいた。 私が乗るバスも停車し、乗客全員が降りるよう指示された。勝手が分からず、他の乗客の後ろについて歩くと、身分証や顔認証で身元の検査を受けるための行列ができていた。入国審査のように、私はパスポートを提示して検問所を抜け、同じバスに乗って市内へ再出発した。 検問所の係官によると、私が乗ったバスが特別なわけではなく、市外から北京に入る道路には検問所があり、治安維持のために車両や人員の検査が行われているという。市境にある検問所を通ってみた 調べてみると、検問所はこの十数年間で北京近郊の主要道路を網羅し、今も増え続けている。また、国内で常設の検問所があるのは北京市以外は、チベット自治区や新疆ウイグル自治区のような辺境の地に限られるようだ。 興味を引かれて、今度は職場の中国人スタッフが運転する北京ナンバーの乗用車で複数の検問所を通ってみた。 料金所に似たゲートで停車すると、…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】モンゴル文字がなぜ下に? 「序列」にこだわる中国の民族政策関連記事