「ととりの会」やこれまでの自身の歩みについて話す大同大の原科浩教授=名古屋市南区滝春町で2026年10月12日午後1時9分、丘絢太撮影 朝鮮学校への支援活動を行う「民族教育の未来をともにつくるネットワーク愛知 ととりの会」(愛知県豊明市)。共同代表を務める大同大教養部教授の原科浩さん(64)は、長年にわたり子どもたちへの支援に携わってきた。「偏見や排外主義を少しでもなくしていきたい」。背中を押すのは、そんな思いだ。【丘絢太】社会人から大学院へ 在日コリアンとの出会いは高校時代にさかのぼる。クラスメートに朝鮮半島にルーツを持つ学生がいた。だが、当時は彼らが日本で暮らす経緯や歴史をほとんど知らなかった。 名古屋大に進学後もその同級生と交流を続ける中で、在日コリアンが差別や偏見にさらされている実情を知り、民族問題に関心を寄せるようになった。「就職や進学などでも差別を受けているのがショックだった」 1985年ごろには在日外国人の指紋押印拒否問題を報道で知り、「学生の自分にもできることはないか」と支援団体に参加。在日の人たちが指紋の押印を拒んで逮捕され、有罪判決を受けたことなどについて、弁護士と共に不当と訴え続けた。 大学卒業後は技術者として岐阜県内の企業に就職。6年ほど勤務した後、「学び直したい」と名古屋大大学院へ。97年の博士号取得後は助手として研究者の道を歩み始める一方、民族問題への関心が薄れることはなかった。 当時、朝鮮高校の卒業生は日本の国立大の受験資格を認められていなかった。「民族学校出身でも、学ぶ権利は誰にでもある」と、学内で受験を認める運動にも加わった。裁判には負けても…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事