車椅子で旅を続ける佐藤翔太さん=兵庫県丹波市で2026年10月29日午前7時41分、幸長由子撮影 岩手県奥州市の佐藤翔太さん(39)が、車椅子で日本縦断に挑戦している。10月28日、兵庫県に入り、丹波市から多可町、姫路市などを1週間かけて進む予定。佐藤さんは「偶然の出会いを楽しみたい」と話す。 佐藤さんは、2014年に脚がまひする進行性の病気を発症し、20年から車椅子生活を送る。発症当時は落ち込んだが、テレビ番組で車椅子で日本縦断に挑んだ男性を知り勇気をもらったという。男性は途中で体調不良となり断念したが、その姿は佐藤さんの胸に残った。30代最後の年に「人生は一度きり」と日本縦断を決意した。Advertisement 2026年7月9日、北海道の宗谷岬を出発。「日本縦断中」とのぼりを立てた車椅子で沖縄県の波照間島を目指す。友人1人が車で同行し、車で寝泊まりするほか、車椅子の走行が危険な場所はサポートを受ける。 「純粋に自分が楽しいから続けている旅」というが、新潟県の坂道が連なる難所では、おもむろに男性から声をかけられ「勇気をもらった」と餞別(せんべつ)を手渡された。各地でこうした励ましを受け「なぜ、そう感じてもらえるのだろう」と不思議に思っていたが、旅が進む中で「勇気って連鎖する」と気づいた。佐藤さんは「私も日本縦断に挑戦する男性に勇気をもらった。その勇気をみなさんにつなげているのかな」と話す。 28日は丹波市市島町から同市氷上町を走行した。車から「頑張ってください」と声をかけられたという。「温かいですね」と顔をほころばせた。旅の様子をユーチューブチャンネル「車椅子で日本縦断サトーショータ」で伝えている。【幸長由子】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。